シャガ
シャガが咲いて大会準備はいよいよ追いこみである。
基本準備は大した課題もなく進捗したけれど、大詰めに来て運用ソフトを決定するに当たり、様々な意見が出て足踏みしているケースがで出始めた。
全員一致というのは極めて難しい。
シャガ
シャガが咲いて大会準備はいよいよ追いこみである。
基本準備は大した課題もなく進捗したけれど、大詰めに来て運用ソフトを決定するに当たり、様々な意見が出て足踏みしているケースがで出始めた。
全員一致というのは極めて難しい。
テッセン
雨に打たれて悄然としたアカシアの根元を濁流が洗っている。
強い雨が24時間降り続いて、川は久しぶりに大増水した。
赤茶けた水面から山土の匂いが立ちのぼる。
荒廃した森が崩落し源流に雪崩れ込んだのだろう
草むらのテッセンが鮮やかな朝である。
バイカイチゲ(梅花一華)
台風が前線を引き連れてきたのか、10日あまりも早い梅雨入りである。
これからの1週間は東日本区大会準備に翻弄されることになる。
朝の週間予報に、大会期間が表示されるようになって、その日は全国的な本曇りとなっていた。
大会準備といってもすこぶる広範囲に及ぶ、セロテープ、ボールペンの事務用品から、上條恒彦さんの音響照明等舞台監督の手配まで、更に大会終了後の観光旅行、晩餐会料理の吟味、膨大な各種印刷物、会場とホテル間の交通手配等等。
クラブ員全員がそれぞれ分担してことに当たる。
バイカイチゲが清楚に咲く今が、私にとっては心身ともに充実できる又とない季節なのだが、今年はそんなことも云っていられない。
緑の風車
梅雨のハシリ雨がひと時やんでヤマボウシの風車が回り始めた。
ブレード羽根は小さいけれど、1花0.1ワットの発電量はメーカーの保証付きだ。
しかし この風車電力を家庭で使うことはできない、電線で引きこむ電力を超越した、超能力を持つスーパー電力である。
人はまだその使用法を知らない、知らないから好いのだろう。
ずっと以前のこと勤め先に竹籠を背負った小母さが牡丹苗を売りに見えた。
聞くと遠く島根県から来ているのだと言った。
小母さんお勧めの1株を分けて貰った。
爾来 毎年季節になると島根の色を楽しませてくれる。
東日本区大会ホームページのカウントダウンは残すところ9日を示し、秒表示は休みなく零に向かって気ぜわしく減り続ける。
大会前後2日の付帯会議を入れると、後10日で全ての重圧から解放されることになる。
梅雨前線が太平洋に停滞していて、いつ動き出すか判らない、遠来のお客様にとって天候の良しあしが開催地の印象を左右する。
6月の暑い直射で見るより、雨に光る新緑の方が美しいに決まっているけれど、陸生の動物は総体的に濡れることを好まない。
朝夕の山と太陽が折りなすダイナミックな情景は雨が降っては叶わないけれど、雨粒の波紋が広がる堀端に立って眺めると、そそり立つ天守閣にことさら歴史が偲ばれる。
降ってよし、照ってよし、ひたすらその時を待つ。
高嶺は雪
雲の切れ目に常念岳が輝いた。
その輝きが残雪なのか、新雪なのかは一目で判る、これは新雪である、同じ白でも輝きがまるっきり違う。
前夜長野県では標高2千米付近を境に降雪があったとテレビが伝えた。
21日土曜日の気温は松本で本州最高温31.2℃を記録し、22日に平地を潤した慈雨は高所は雪となって、その落差に吃驚した。
信州の農作物が美味なのは、この温度差に由来するのだそうだ。
畑にアスパラガスが茎をのばした、食卓を飾るグリーンアスパラは今が旬だ、茹でるだけで美味しい。
オオアマナ
あちらこちらに白い花がさき始めた。
白い花が咲き競う6月も間近である、近所から摘んできた白いアカシアの花をてんぷらにして食べた。
食べられるというものは何でも食べてみる。
アカシアの花は、一瞬だけ香るのが良い、アカシアの林の中に閉じ込められたら、目まいが起きてしまうかもしれない。
てんぷらは一瞬だけの香りがして結構いけた。
山法師びっしり花を付けて、緑の風車が純白の風車に変身する日も近い。
松本城本丸庭園に小笠原牡丹と云う白咲きの名花がある。
戦国時代、武田信玄の侵攻をうけた小笠原長時は、寵愛した白ボタンを密かに縁ある寺に預けた。
大戦後の昭和になって、寺の関係者がその白牡丹を小笠原氏ゆかりの松本城本丸公園に移し替え現在に至っている。
純白の小笠原牡丹は毎年5月中ごろ開花する。
長時が牡丹を託したといわれる寺は、我が家の菩提寺である。
勿論 この白牡丹は、小笠原牡丹には縁もゆかりもない、ただの牡丹である。
耕作放棄地が増えている、農作業が機械化できない山間の田畑はほとんど原野に還った。
先祖が血の滲む想いで、命を摺り減らして切り開いた農地はその面影をとどめない。
さらに最近鹿や猪等害獣の増加は著しく、野生動物のために作物を作るような状況が続いている。
それが耕作放棄地の拡大に拍車をかける。
その地に真っ先に繁茂するのはハルジョオン、ヒメジョオンである。
花は可憐で美しい、しかし私には荒れ地のイメージが強い。