山茶花
野良着の折り目に潜んでいた蜂に刺されたと、カミサンが麻酔に掛ったようにおとなしい蜂を箸でつまんできた。
蜂の毒は大したことはなさそうなので安心した、蜂を見るとスガレ(クロスズメバチ)の越冬女王である。
女王は部屋の暖かさで元気が戻り羽をふるわせて飛び立とうとしている。
あわてて窓の外に放してやった、今日は暖かいからきっと次の安全なねぐらを探し当てるだろう。
放した後で記録に残さなかったことを悔やんだ。
ひところに比べて激減したといわれているスガレにこんな形で会えるとは思わなかった。
無事越冬して欲しい