常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

山菜2題

2013年04月30日 | 季節の便り

 こごみ(クサソテツ)

こごみはくせのない 山菜だ。

さっと茹で上げて、醤油をかける、誰でも美味しいという。

鰹節をかければさらにうまい

ウコギ

 香りが高く山菜としての特徴を備え持っている。

熱湯をさっとくぐらせて流水で晒す、定番はおひたし

ウコギ飯は前記のウコギの水を絞って適当に切り、塩味をつけておく。

炊きたてのご飯を器に取って、先のウコギを適量入れてよく混ぜ合わせる。

10分ほどなじませると野趣あふれるウコギ飯の完成

熱しても緑が褪せず美しい色彩が魅力でもある。

新芽の付け根に鋭い刺があるから注意が必要。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祭りの日の夜明け

2013年04月29日 | 季節の便り

祭りの朝 お山は晴天

昭和の日が祭典日に決まって幾十年が過ぎた。

今日は南方諏訪社の例大祭である。

礼服姿の神社委員さん、町会重役さんがそろって昇段し、正装した3人の神職が厳かに執り行う。

神事が終わり簡単な直会がおわると、お宮から人が消えてなくなり普段の佇まいにもどる。

鶯の声がのどかに聞こえてくる。

露店が並んで、境内が人であふれた祭りはいつごろまでだったのだろう。

親戚縁者が相集い、集落が活気にあふれ、長持ち行列が練り歩き、獅子頭が飛び跳ねた。

 

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暮れゆく常念

2013年04月28日 | 常念100景

窓際の机に座ると眼前に常念の山並みが広がる。

ここが私の何時もの定位置である。

夜に向かって変化する色彩を飽きずに眺めていた。

久しぶりに労働で少し疲れた。

長い間放置していた水田を耕し、好きな里芋を植えるためである。

数年間の放置で竹が生え、ヨモギが繁茂し、薄が頑丈に根を張っていた。

別にあわてることはないと、言い聞かせながらやった。

でないとつい働きすぎてしまう。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眠くなるような季節の中で

2013年04月27日 | 季節の便り

 二輪草

あわただしかった 4月も終盤となり、集落では春祭りの準備が進んでいる。

少しの寒さで風邪を引き、静養するなど、ついぞなかったことである。

自分では気づかないけれど、生活環境の変化が引金になっているのかもしれない。

季節が足踏みし、それを口実に惰眠をむさぼっている間に、土手の花影はアズマイチゲから二輪草に変わっていた。

山桜

 里の桜は葉桜に変わって、山間の淡いカラマツの芽吹きを透かして、残り雪のように見えるのは山桜である。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンゴウの芽だし

2013年04月26日 | 季節の便り

 貝殻を開くように種子を二つに割ると、中からそら豆のような胚芽が出てくる。

 殻と胚芽

 植えつけ 胚芽を保水用のテッシュの上に置き園芸用の土を薄くかけた。

暖かい窓辺に置いて芽生えを待つことにした。

台湾から白い牡蠣の様に硬いマンゴウの種子を持ち帰った。

過去にマンゴウの芽出しを何例も成功させた正木先生から「種子を刃物を使って綺麗に割り、胚芽を取り出してそれを播種する。このとき胚芽を傷つけるとダメージが大きいから注意深く作業すること」

貴重な助言をいただき さっそく取り掛かったけれど、乾燥したマンゴー種子はクルミの殻ように硬い。

そこで水槽に種子を浮かせて軟化するのを待つことにした。

数時間で水を吸って水槽の底に沈んだ種子を取り出し工作が始まる。

カッターナイフで注意深く種子のふちを削ると、二枚貝のような小さな隙間が見えてきた。

その間隙に刃先を入れて、こじると いとも簡単に貝のように開き、そら豆に似た大きな胚芽を無傷で取り出すことができた。

胚芽は生命体がづっしりと詰まった重量感がある。 後はここの環境に合わせて自己流に植えつけた。

夢は鉢植えで結実させることである。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャンメロ

2013年04月25日 | 季節の便り

 常念夕焼け

 

久方ぶりに夕焼けを見た。

信濃の国の一部でフキノトウが「チャンメロ」と呼ばれることを知った。

深い根雪が解ける5月、若緑のチャンメロが一斉に伸び始める。

冬眠から覚めた動物はひたすら食べまくる、それは冬眠中に溜りに溜まった老廃物を排泄するためという。

あくの少ないチャンメロは人にとっても期間限定の大きな恵みである。

それにしてもチャンメロとはなんと響きのよい言葉だろうと思った。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

果物店

2013年04月24日 | 旅先の風景

昨年11月の訪問時はちょっとさびしかった店内に、みずみずしい果物があふれていた。

値段も安い、しかし日本に持ち帰るわけにはゆかない、日本に存在しない病害虫が付着している可能性が高いからである。

 

砂糖黍ジュースの売店

目の前で砂糖黍をローラーでつぶして絞り出す、正真正銘の原汁である

 

ちょっと青臭さが残るけれど一気に飲み干した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾桃園クラブ訪問

2013年04月23日 | ワイズメンズクラブ

ワイズメンズクラブ国際協会台湾桃園クラブと松本クラブの兄弟クラブ締結が整い、4月21日松本から9名の代表が参加して盛大に締結式が挙行された。

桃園飛行場での盛大な出迎え 3日間の交流が始まった。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山沿いの道

2013年04月19日 | 季節の便り

コブシ咲く

近づけば薄緑の若葉が

昨日の熱気が嘘のように消えて、吐く息が白い。

歩き始めてから手袋を付けずに来たことを悔やんだ。

底抜けに明るいのはヤマブキ

久しぶりに山沿いの道を歩いた。

コブシの花の下を過ぎて、そこだけ日が差しているようなヤマブキ回廊を抜けた。

対岸に色とりどりの花桃が咲く集落が見える。

この地に最初の花桃を咲かせた友人によると、花の後小さな食用にならない実が成り熟して落下する。

そのうちのいくつかが翌年発芽する、親木より素晴らしい花を咲かせるものもあれば咲かないものもある。

きれいに咲くものを選りすぐって近所に頒布した。 美しい花桃の集落はこうして形成された。

訪問する台湾の友人に届ける小礼品(祖品)を探しに昼近くモール街に出かけた。

そこで思いがけなく花桃の友人にばったり出会った、夫人が体調を崩しているので代わりに買い物にいたのだという。

短い時間立ち話して別れたが、その時花桃のことはすっかり忘れていた。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タラの芽はやっぱりテンプラ

2013年04月18日 | 季節の便り

食べごろを迎えたタラの芽 

タラは不思議な植物である。

大切に育てても数年で地上部は枯れてしまう。

しかし 地下茎が四方に伸びていて、思いがけない場所に突然生えてくる。

庭続きの土手に生えるタラは、もう何十年もその生態を繰り返してきた。

昔々 山林が燃料の供給源であったころ、雑木林は10年周期で伐採され薪炭の原料となった。

再生力の強い雑木は、切り株から発芽した新芽が成長し、10年後には立派な雑木林を形成する。

伐採して1,2年後、山にはタラの木が続々と伸びてきた、長い間眠っていた地下茎が日の光に誘われて目を覚ましたのだ。

鬼の金棒のように鋭いとげに守られた2メートルの棒の先に、冠のように鎮座する芽を収穫することは容易でない。

根元から切り倒す手もあるがそれは邪道である、子ども達は食べる楽しみより、危険を伴う採取の面白さに熱中した。

特殊な芳香を発するタラは子供心に美味しいと思ったことはなかった。

数年して雑木の新芽が成長してくると、日陰を嫌うタラの林はこつ然と消えてしまう。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする