常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

夜のシルエット

2011年12月31日 | 常念100景

 

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大晦日

2011年12月30日 | 季節の便り

2011年12月31日の夕陽が山脈の谷間の隙間を通して、日時計の秒針のように市街地の狭い範囲を赤く染めている。

陽が落ちる、燕岳の尾根筋の雪の輝きを覆い隠すように蒼い影が山頂に向かって伸びてゆく。

突然 山頂の一点がシリウスのように強い光芒を発する。

それは山小屋のガラス窓の反射光であり、ある季節限定のささやかなセレモニーである。

今年も様々な出来事があったけれど、最後の締めくくりに小さな光のショウに出会えたことで気持ちが和んだ。

2分程して山頂は蒼いシルエットに変った。

たおやかな歳晩である。

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登山隊入山

2011年12月30日 | 常念100景

テレビが冬山を目指して上高地に向かう重装備の登山者を伝えていた。

食料と住居を背負い、腰まで隠れる積雪と格闘しながら一歩ずつ高度を稼いでゆく。

急斜面では胸まで埋まりながら、泳ぐように両手で雪をかきわけて進む

常念は今日も吹き荒れているだろう。

 

 

 

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枇杷の来歴

2011年12月29日 | 季節の便り

枇杷

今年から 年度期間が1月~12月に変わった関係で営業日が1日伸び、今日が年度最終日である。

午前中出勤し仕事を修め清掃した。

晴天が続いて気温が日々低下して行く中で、丸丸と着膨れしたように枇杷が咲いている。

枇杷の植生は暖地に限られると思いきや、寒冷地にすっかり順応して逞しく茂っている。

冬枯れした根元の雑草を掃除していたら、こぼれた種子から芽生えたのだろう形の良い幼木が数本生えていた。

以前 取り入れの終わった晩秋の畑で枇杷の幼木を見つけ、植木鉢に植えつけて室内に持ち込んだ。

室内で元気に越冬した苗木は、翌春戸外で存分陽光を浴びて驚くほど成長した。

そんなことを3回ほど繰り返している間に室内で育てられる限界を越えてしまった。

止むなく、冬の間一番暖かいと思われる南側の窓下に移植した。

多分凍死するだろうと思ったのだが、葉の先端が少し変色しただけで無事越冬したのである。

地球温暖化が幸いしたのかも知れない。

爾来成長を持続し、数年前から 花が咲き 実がなっている。

 

 

 

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正月のお酒

2011年12月28日 | 季節の便り

正月用の日本酒が揃った。

斬九郎 信州伊那宮島酒店  大吟醸 北安曇郡池田町大雪渓酒造  夜明け前 辰野町小野酒造   岩波 当地の岩波酒造

大して飲むわけでもないけれど、美しいラベルをみていると心が暖かくなる。

ことによると花見の酒もこれで間に合うかもしれない。

 

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夜警

2011年12月27日 | 季節の便り

カクタス

年が押し詰まるころ深夜になると自警団がハンドベルを鳴らしながら各戸に回ってくる。

終戦後しばらくの間、年の瀬になるともの取りが頻発し、主として食べ物が狙われたらしい。

牛を一頭盗まれたという話も聞いたし、治安も怪しかった。

夜 炬燵にもぐりこんで聞く夜警団のベルの音に安堵して眠りに落ちた。

 

 

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冬の朝

2011年12月26日 | 季節の便り

零下5.7℃ 街灯の灯りがまだ残っている。

吾らの暮す集落は見るからに寒村である。

まわりの山林、竹林が少しづつ住宅地を侵略していることが良く判る。

この集落の住民は理屈屋で、偏屈揃いだと他の集落の人が云う。

うっそうとし茂る木々を綺麗に切り倒おすことができたら、閉塞した心が開かれるかもしれない。

 

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年賀状

2011年12月25日 | 季節の便り

来る年に向けて年賀状を書いた。

書くというよりパソコンで編集した。

デジカメ写真に飾り文字を配してプリンターで印刷する。

宛先は住所録から引っ張り出したデータを利用する。

なんとも味気ない、せめて来年の年賀は色彩豊かな花で飾ろうと、写真ファイルを引っ掻き回して10作品を選んだ。

同じ写真を15枚づつ印刷し、宛名を印刷する、誰にどの花が届くかは判らない。

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期待はずれ

2011年12月24日 | 季節の便り

北ア爺が岳が朝焼けに染まるような予感がして、暗いうちに近くのスポットに出かけた。

しかしその兆候があらわれないまま明るくなってしまった。

小学校の向うにそびえるのは、春のような穏やかな爺が岳であった。

 

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一級寒波

2011年12月23日 | 常念100景

午後5時10分日が沈んで夕闇が迫る頃常念頂上の雲が晴れた。

今晩は冷え込むだろう。

外に干した洗濯物が凍っていた

 

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