雷雨後の宴
雷雨が大気中の塵芥を洗い流したのだろう、日没直後荘厳な夕焼けが観測できた。
上空に向かって幾筋もの 光の梯子が延びていた。
今年入社した社員の中に「認知科学」に興味を持つ人がいる。
それは人間の心の領域をコンピュータを駆使して解析することを含むらしい。
究極には工作機械が人と同じ心を持ち、人が機械と同じように操作される。
なんとも不気味である。
夕焼色彩の移ろいをデータ化して、その変化に連動した感情を生体情報として捉え合成する。
夕焼けに関わる人工頭脳が誕生する。
雷雨後の宴
雷雨が大気中の塵芥を洗い流したのだろう、日没直後荘厳な夕焼けが観測できた。
上空に向かって幾筋もの 光の梯子が延びていた。
今年入社した社員の中に「認知科学」に興味を持つ人がいる。
それは人間の心の領域をコンピュータを駆使して解析することを含むらしい。
究極には工作機械が人と同じ心を持ち、人が機械と同じように操作される。
なんとも不気味である。
夕焼色彩の移ろいをデータ化して、その変化に連動した感情を生体情報として捉え合成する。
夕焼けに関わる人工頭脳が誕生する。
サギソウ
彼は 深夜の作業中手足のしびれを訴え、休憩室で休んでいたが、容体悪化が進み、救急車で脳神経外科に搬送された。
この時の画像では右総頸動脈が完全に閉塞している。
多分 右総頸動脈経路中に派生した梗塞が連鎖的に広がって、短時間で右総頸動脈が完全に梗塞されたのだろう。
病院では即座に血流を妨げている血栓を溶かすべく血栓溶解療法が実施されたが、時既に遅く仮死状態の脳細胞は蘇生しなかった。
その上、死んだ脳は膨張を続け、健常左脳を押しつぶす恐れがある、壊死した部分の頭蓋骨を取り外し、膨張部分を頭外に逃がす緊急手術が行われた。
しかし膨張は予想越えて急速に頭蓋内部にも広がり、発症後約56時間で、ついに生命の中枢機能を司る延髄を押しつぶした。
頭蓋骨切除のため手術室に搬送される前に私達は面会が許された。
娘の呼び掛ける声に目を開き、20年ぶりに対面した我が子を確認できたのだろう、一瞬笑ったように見えた。
それは我が子がここに現れることを確信していたように思えた。
麦わら帽をかぶって無邪気に手を振る幼子の姿をそこに見たのかもしれない。
混濁し朦朧とした世界との狭間で、返らざる楽しかった日々を思い巡っていたのだろう。
槍ケ岳 と 山荘(円内)
新涼の朝 小さな望遠鏡で槍ヶ岳を見た、左側稜線の平たん部に山荘が見える。
朝 町会内に昨日の葬儀出席者を訪問し、お礼参りを済ませ、故人の携帯電話の解約に出向き、葬儀社JAを訪ね挨拶してきた。
おみなえし
早朝 容態急変の連絡があり病院に向かった。
懸命な蘇生が施されていたが心停止は明らかだった「もう充分です有り難うございました」。
心臓マッサージが打ち切られモニターの拍動が直線になった。
サギソウ
早朝電話で、私の遠縁にあたる男性が脳血管障害で病院に搬送されているから至急来てほしいという連絡があった。
電話は彼の勤務先の上司からであり、昨夜、夜勤中に発症し現在脳神経外科で治療中であるが、症状は極めて重篤であり、今後の治療計画には親族同意が必須であるという。
悪い予感がした。
系譜によると五代遡った時代に女系で分家し、近所に居を構え,以来親類として付き合いは続いたものの儀礼の域を出るものではなかった。
私共が鉄漿親を務めた結婚が破綻し、20年ほど前、娘二人は奥さん方に引き取られ離婚が成立している。
菊池隼人君のムササビ研究「パートⅡ)のパネル展示が開催されたので見学してきた。
展示会場 塩尻市 ミュージアム鉱研「地球の宝石箱」 館長 新田仁一
ムササビ研究展示コーナー
展示されたムササビ実物大ぬいぐるみ(新田館長夫人お手製)
iPS?の仕業
医療機器を扱う私共の間でも、時にはiPs(人工多機能幹細胞)が話題のなることがある。
もちろんiPSによって臓器が自由に造られるようになったらというSF的な発想から、たわいもない話に終始するのだけれど。
カミサンが野菜畑で収穫した珍しいキュウリを見せてくれた。
神様がキュウリ本体に、葉っぱのiPS細胞を埋め込んだのだろう。
高台に暮す不便は坂道の登り下りにある。
私の変形性膝関節症の遠因にこれがあるのかもしれない。
しかし 何物にも代えがたい見晴らしの良さがある。
処暑の日の松本市街地を見下ろす。
街の向こうに秋色に変わり始めた夏山が連なっている
朝から晴天 朝日を受けて光る街並みの向こうに常念が聳える。
初秋の味覚 茗荷の蕾が出始めた。
細かに刻んで、鰹節でトッピングして醤油を振る。
これが好きで毎朝多量を食べている。
物忘れが進む遠因かもしれない。
たそがの頃、木立の気配がいつもと違うことに気付いた。
外に出てみると宵闇の迫る雲の一角が、高温で燃えているようだ。
その光が夕暮れ近い風景一面に溶け込んで、あたりを別世界の様に変えている。
季節が変わる前触れのような気がたした。