卒業記念 花束
卒業記念樹 さんしゅ
昨日会社の人たちが卒業式を開いてくれた、針小棒大な褒め言葉がくすぐったくて大汗をかいた。
抱えきれないほどの花束と、うれしいプレゼントをいただいて、色紙にびっしりと書き込まれた寄せ書きに思わずほろりとした。
ずいぶん長い留年の末の卒業である。
最後の勤務は昼までにした。
午後はかみさんと園芸店に出向き記念樹としてサンシュを買ってきた。
この季節にふさわしい花と思っただけで特別な意味はない。
卒業記念 花束
卒業記念樹 さんしゅ
昨日会社の人たちが卒業式を開いてくれた、針小棒大な褒め言葉がくすぐったくて大汗をかいた。
抱えきれないほどの花束と、うれしいプレゼントをいただいて、色紙にびっしりと書き込まれた寄せ書きに思わずほろりとした。
ずいぶん長い留年の末の卒業である。
最後の勤務は昼までにした。
午後はかみさんと園芸店に出向き記念樹としてサンシュを買ってきた。
この季節にふさわしい花と思っただけで特別な意味はない。
梅と松本城
桜にはしばらく間があるが公園の梅が満開に咲いて、懐かしい香りが満ちている。
梅の花期は長いから、今年の花見は梅と桜の饗宴になるだろう。
身辺の片付けが終わったら、もう会社でやることがなくなってしまった。
全ての資料を棚や机の上から取り除いた。がらんとした室内がなんとも無機質である。
疾走するトレーラー
会議出席のため名古に宿泊し、午前中で全ての会議が滞りなく終了し、ほぼ満開の桜をしり目に、1本早い特急に飛び乗った。
高曇りの木曽路を、ある時は国道19号線と並走し、木曽川を溯上し、雪が残る鳥居峠をトンネルで通過し帰着した。
残務を一つづつ消化して、慌しい3月も終盤である。
わさび
雪が消えた水辺にワサビの若芽が伸びてきた。
昨年花が散って種がこぼれて、小さな芽生えがあったのだが、冬の寒さで地上部は全て枯れた。
残された根っこが春の陽気とともに一斉に芽吹いたのである。
間もなく花茎が伸びて花が咲く。
ワサビの花は旬の味覚として店頭に並べられる、ザクザクと切ってさっと熱湯に通し容器に入れて密閉する。
一晩で香り高いワサビの花のお浸しが出来上がる。
失敗の多くは高温の湯に浸し過ぎることにあるようだ。
ヒマラヤ雪ノ下
安協や町会の総会が終わって、まわりでは新しい年度の準備が進んでいる。
花曇りのような空から薄日が射して、穏やかに勤人としての最終週が始まった。
4月から何をするのかよく問われるけれど、明確な方向を決めかねている。
夜 寝る前に明日のことを決めても、朝起きた時の気分で別の行動を許すような、そんな計画性のないずぼら生活にも魅力を感じている。
なんせ 残り少ない人生だから。
だんこうばい
ダンコウバイとアブラチャンは似た花がさく。
ずっと以前 村の鎮守の祭りは4月10日と決まっていて、そのころアブラチャンが里山のところどころに群れて咲いた。
遠くから見るとそこだけ日が当たっているようにも見える。
このダンコウバイは土手の草むらから自然に生えてきた、種子を鳥がはこんできたのかもしれない.
3月22日 快晴常念
久しぶりに白煙を見た。 果樹園の剪定した枝を焚いているのだろう。
ひと時、野焼きが白眼視されていたけれど、消防署へ届け出して、防火の備えを尽くせば許可されるようになった。
その昔 薪炭が家庭の重要なエネルギー源であった頃、一年を通して炭焼きの煙が山間からいつも立ち昇っていた。
だから 「山のけむり」は炭焼きの唄と思っていた。
山の煙の ほのぼのと
たゆとう森よ あの道よ
幾年消えて 流れ行く
想い出の ああ 夢の一筋
遠く静かに 揺れている
蓑は代表的な雨具であった。
多分 蓑を雨具として使ったことがあるのは、私の年代が最後だろうと思う。
南国果実のアボカドが我が家に来て7年が過ぎた、冬の間は観葉植物として室内に取り込み、夏は玄関先で西日を遮るヨシズの役割を忠実に果たしてくれる。
その観葉植物に近頃異変が起きた、ところどころの葉っぱが蚕食されている。
犯人は蓑虫である、正体は知らない。
そのうちに羽化して美しい蝶か蛾が飛び立つだろう。
あずまいちげ 開花
何番目かの春か吹いた朝、落葉のすき間から、洒落た電気スタンドを思わせる薄紫色の花茎が、いっぱい延びてきた。
燦燦と降り注ぐ陽光を受けた福寿草が、まばゆく開き始めると、あずまいちげも蝶が羽化するように花弁を開いた。
葉はまだ閉じたまま、花弁や蕊のそこここに、淡い紫を滲ませている。
春を告げる気高い妖精花である。
北窓の斜光
今年のように冬が長いと、朝日の斜光が北窓に射す日が待ち遠しい。
曇りの日や外泊が続いたりしていたが、今朝北窓のカーテンにゆらめく陽光を見た。
開けた窓の向こうを、早いスピードで日の出の紋様が広がっていった。
冬の頃は 向こうの山麓は早い時間に陽光が満ちて、こちらの住民たちはいつも羨望の眼差しを向けている。
風景を見ながら、日に出の時間が逆転して、もうこっちのものだと一人喝采した。
昨日 団体の役員慰労会があって、車に10分程乗る温泉に出かけた。
ここの蕗の薹、ナズナ、蓬、藪カンゾウ等の摘み草を素材にする女将の手料理は定評がある。
藪カンゾウは「トテコッコ」といって、以前はこの辺りで食する習慣はなかったが、最近になって山菜の仲間入りを果たした。
北窓の向こうの川岸は、茫々たる枯野であるが、間もなく摘み草の素材で溢れる季節になる。