雪が溶けて岩肌が青く見える。
冬の険しい表情がなごんで、常念が夏の姿に変わってゆく、
この薄いベールの正体は何だろう
紅い花と白い花 カランコエと折鶴ラン
雪が溶けて岩肌が青く見える。
冬の険しい表情がなごんで、常念が夏の姿に変わってゆく、
この薄いベールの正体は何だろう
紅い花と白い花 カランコエと折鶴ラン
段々畑に良い香りが漂う。
土手に咲くノイバラから漏れてくる芳香だ。
切っても切っても伸びてくる、研ぎ澄まされた棘を備えてノイバラは農家の嫌われ者だ。
それでも根こそぎ取り除かれないのは、この薫りの気高さからだろう。
森のなかからホトトギスの鋭い声が聞こえてくる。
ヤマボウシ
遠望すれば行きが降ったようだ。
うかれていると もうすぐ冬が来る。
山法師の懸崖
夏の装い
散る芍薬
ゲートボールの空き時間、道路沿いの木陰のベンチで休んでいると、サイクリングの外人さんが二人隣に座って、片言の日本語で話しかけてきた。フランスから来たという。
なんの試合かと問うから「ゲートボール」と日本語で答えた。
フランスにゲートボールゲームはない、テニスが盛んだというようなことを、話して盛んに「ニシゴリ ニシゴリ」と言った
錦織さんてすごいんだと実感した。
もし、私がフランスの片田舎に行って、誰かの名前をいううとしたら誰が良いのだろう。
フランスギク
天候に恵まれて、何とか日輪常念を写した。
山頂に沈んでも太陽の光は強烈だ。
カメラコントロール範囲を飛び出してしまった。
太陽は稜線に沿って暫く下降しやがて山陰に隠れた。
川沿いの道を自転車で10分ほど下ると、展望が開けて乗鞍岳がよく見える場所に着く。
今朝は大気の透明度が悪い。
河川敷から針槐(ニセアカシア)芳香が漂ってくる。
一段と花付きが良いようだ、花粉に敏感な人には気の毒な季節である。
房花は高級な天ぷら材料だという人もいたが、揚げかたが下手だったのか我が家ではその後食卓に上がることはない。
ポピーがとめどなく咲き続けていた。
放射冷却で肌寒い朝 川沿いに霧の帯が流れる。
明けゆく嶺 残雪が日々消えてゆく
常念に立ちはだかる怪獣に飲み込まれた太陽
戦い済んで
遠い先のように思いがちだけれど、コデマリの花のように雪が積もる季節は近いものだ。