そば同好会で蕎麦打ち有段者を招き蕎麦打ち研修会を開催した。
M式動力脱穀機
最初の脱穀は足踏み式脱穀機を使った、写真左手の部分である。
ペタルを足で強く踏下げるとドラムが回り、その惰性でペダルは上に戻る、そのペダルを又全体重をかけて踏み込む。
ドラムが唸りを上げて回転し、ドラムについた突起物が、穀物の穂先の実を叩き落とす仕掛けだ。
空で廻している間はご機嫌だけれど、荷を掛けると途端に重くなる。
踏む人に馬力がなければドラムは簡単に停止してしまう。
この重量物を担いで走るような足踏み作業は激しく、若い人でも10数分で音をあげ、リレー競技よろしく次々に選手が交代した。
何年かして、高齢化が進んだ蕎麦会を、町会の発明家が見かねて立ちあがり、物置に眠っていたエンジンと,足踏み脱穀機をベルトでつなぎ、ここにM式動力脱穀機の完成をみる。
蕎麦同好会にとってはまさに天地創造にも値する大発明である。
皆で歓声を上げて喜んだ。
耕作規模を「農作業に当たる会員が誰でも、楽しく動ける範囲にとどめる」という約束事が実践されるに至った。
M式自走動力脱穀機 左に立つ人が考案者
中古品を組み合わせての製作
初冬の北アルプスを望む高台で、脱穀・選別作業に勤しむ。
朝方の冷え込みも時間とともに消えて、作業で汗ばむほどである。
自然風を利用してそばの選別
懐かしい光景である。
晴天に恵まれて作業は順当に進んだ。
特にMs式自動脱穀機の威力は凄い。約2時間で脱穀が終わり100キロ近い収量があった。
そばの実は程よく充実しており、良質な蕎麦粉が期待できる。