光る路面
畑の隅にある小さなビニールハウスを野菜の貯蔵庫に使っている。
ケットラに乗って越年用の根菜を取りに、坂道をハウスに向かった。
雪は昨日の雨であらかた消えて、だれかの輪立ちが一本だけ延びていた。
四駆ケットラの登攀力は力強い、凍りついた輪立ちをバリバリ音を立てて砕きながら進む。
さて 荷台に積み込んで帰る段になって、下りのアイスバーンの怖さを改めて感じた。
それは車を止めることができない恐怖である。
四輪が完全に止まっているのに、車は橇のように氷上を滑りながら動いて行く。
ハンドル操作もできず、ブレーキ踏んでも無意味である、最善はブレーキから足を離せばよいのだが、それができない。
輪立ちの凍った角にタイヤを引っかけながら何とか10米程の急坂を下りきった。
そんなこともあったが、恙無く年越し準備が進んだ。
一夜明ければ新年 どこがどう変わっているのだろう。