昨日大粒な銀杏を実らせてくれたイチョウを伐採した。
切り倒してその大きさに驚いた、根元の直径は40センチを優に越えて成長していた。
このイチョウは銀杏からの実生である、切り株の年輪はざっと40年を数えた。
夏に茂る厚い葉が暑さをさえぎり、火災時に類焼から家を守ると聞いた、寺社にイチョウが多いのはそのためだという。
晩秋 まばゆいばかりの黄葉が遠くから我が家の存在を誇示し、グーグルアースでもその雄姿を確認できた。
味の良い大粒な銀杏は我が家ばかりか近隣の食卓までを広く賑わした。
しかし 最近になって際限なく成長し続ける生命力に不安を感じ始めた、隣家への落葉洪水と雨樋への堆積である。
落葉期には清掃範囲が格段に広がった。
その上、伸び放題の枝が生活圏への侵略を開始し、枝下ろしが毎年の行事となり、高齢者の個人管理の範疇を越えた。
今年は銀杏が不作だったこともあり、家族と相談してついに決断した。
一抹の寂しさは残る。