常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

猪突猛進

2013年10月31日 | 季節の便り

秋深し

信濃毎日新聞報道によると、昨日午前9時ごろ松本市の中心街に迷い込んだ猪がいた。

体重80キロの大きな雌で奈良井川の川上で河川敷に入り、そのまま市街地まで下って来てしまったらしい。

猪は周りの様子が違うことに気付いたのだろう、あわてて河川敷を脱出したのだが、そこは全ての勝手が違う市街地だった。

行き合うのは車と人ばかり、動転して羅針盤を失った猪はあろうことか、中心市街に向かって猪突猛進、6人をなぎたおし、同10時30頃疲れ果てて、松本城近くで捕獲隊に捕えられた。

6人はいずれも軽症だという。猪は捕まった後しばらくして死んだ。

死因は明らかにされなかったが、多分ショック死だろうと思う、野生動物はシャイだから

その後 獲物がどう処理されたのか詳しい報道はなかった。

大捕物の現場は、私のかっての勤務先に近い、さっそく猪見舞いのメールを送った。

[大変珍しいお見舞いありがとうございました、猪みたいな人はおりますが、当社に猪の来店はありませんでした」と返信が届いた。 

 

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ツバナの綿菓子

2013年10月31日 | 季節の便り

ツバナ

草紅葉の土手に、戦国の旗指物のようなツバナの白い花穂が風になびいて、軍団が進んでくるようだ。

初夏のころ ツバナの若草が萌える土手に座って、中心の葉の鞘に納まっている、白くやわらかい幼穂を我先に抜き取った。

その幼穂は、悲しくも「ワタあめ」と呼ばれていた、理由は噛むと ごくかすかな甘みが感じられたからである。

あのころの子供たちは甘さに飢えていた、糖度計よりもっと敏感に甘みを感知したのだろう。

 

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椎茸 お目覚め

2013年10月30日 | 季節の便り

1週間後に収穫予定

 

今年は松茸が大豊作と喧伝された時期があったけれど、それは一炊の夢に終わったようだ。

あろうことか ある日を境に突然茸は姿を消したらしい。

先日も松茸の名高い産地で開催された会合に、例年より大勢が集まった理由は簡単明瞭で、懇親会に出るであろうと思われる大きな焼松茸が目当てだったようだ。

しかし 料亭より少しだけ厚めに切った松茸の吸い物と、松茸ご飯のみであった。

それでも新鮮な松茸を確保するのに苦労したと主催者が申し訳なさそうに云っていた。

二年前に椎茸の榾木を5本とナメコの榾木を5本JAから買ってきた。

それを最もキノコ類が好む環境と思われる場所に立てかけて、時々散水し、時を待っていた。

今年 春に出る春子を期待したけれどそれは甘かったようだ。

この秋は今度こそと秋子を待ったけれど、これも空振り、キノコの季節も終わり、菌糸が死滅したのではないかとあきらめかけていた。

それでも今日、小春日和の汗ばむ陽気に誘われて、榾木を見回ると、うれしいことに丸々と太った椎茸が何か所かに頭をのぞかせていた。

どうやら我が家の椎茸殿は奥手だったようだ。

 

生まれたばかりの椎茸

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落穂ひろい

2013年10月29日 | 季節の便り

 「復興の村・栄村で共に新米を味わいましょう」特別例会記念品 稲穂のしおり

 裏面

ふとしたことから遠い記憶が甦ることがある。

長野県最北部に位置し、新潟県に境する栄村は、平成23年3月12日未明に発生した、長野県北部大地震(震度6強)により、甚大な被災を受けた。

しかしながら その前日東日本の広範囲を襲った未曽有の激震と派生した大津波・それらが複合要因となった原発悲劇に飲み込まれてしまい、被災後2年半を過ぎて、ローカルな出来事として人々の脳裏から薄れかけている。

東日本被災地に様々な支援活動を展開してきた国際奉仕団体ワイズメンズクラブあずさ部及び長野クラブは、このことを憂慮し、栄村の復興支援に向けた小さな取り組みを始めることになった。

被災地に近い長野クラブは10月26日特別例会「復興の村・栄村で共に新米を味わいましょう!」を企画し、呼びかけに応じて栄村北野天満温泉に全国から30名の同士が集まった。

支援活動の詳細は別稿に譲ることとし、今回主催クラブが参加者全員に配った記念品についての思いをつづる。

それはクラブマスコットの紅いリンゴと由来を記した短冊を、実物の稲穂と共にビニールでコーテイングし、稲の葉を模した金色と浅黄色のリボンを配したしおりである。

しおりからは素朴な秋の農村風景が彷彿されて、特別例会の趣旨が際立つように伝わってきた。

最初稲穂は刈田の落穂を集めて加工する予定であったらしいが、機械化が進んだ稲作では落穂の発生は希少だと知り、農家から特別頒布の稲穂を使ったと聞いた。

制作担当者から、しおりの由来を聞きながら、私は子供のころ取り入れが終わった後の水田で、落穂を拾った遠い記憶がよみがえった。

先生に引率されていたような気がする、戦後数年の間に1回か2回の体験だったと思う。

落穂拾いがどんな目的でなされたのか詳しくは判らないが、切迫した食糧難が続いた時代である、集められた落穂が児童の空腹を少しは満たしたのではないかと思っている。

落穂ひろいといえばミレーの名画を連想する人が多い中で、しおりから落穂ひろいの体験を思う人は多分私だけだっただろう。

 

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寒い朝も自転車に乗って

2013年10月28日 | 季節の便り

川霧が昇る 水温より気温が低い朝の現象

川霧は晩秋の風物詩 そういう季節になったことを実感する

初霜 

 

針塚古墳 石積型円墳5世紀ごろ作られたもの

 

古墳から常念を望む  「常念が見える窓」からの眺めとほとんど変わらない

堤防道路を下って、水田農地の真ん中に復元された針塚古墳まで、約2キロを走った。

今年一番の冷え込み、一面に霜が降りていた。

一重の手袋を通して伝わる冷たさに手がかじんだ。

古墳でUターン 上り坂を補助エンジンを使って駆けあがる、5分走って1分の休憩

汗が出る フードを外すと切る風が心地よい

 

 

 

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北信濃

2013年10月27日 | 季節の便り

雨の栄村北野地区

北野川対岸の見上げるような急斜面に、高い石垣で造成した民家が見える。

積雪5米の豪雪に耐える建築様式が随所に生かされているという。

台風一過の秋晴れを期待したのだが、北野天満温泉は雨の音で夜が明けた。

北方の空に明るい部分が見え隠れするけれど雨脚は強い。

早めに宿を後にする、南に進むにしたがって雨が小降りとなって長野市では晴天に変わった。

 

 

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奥信濃へ

2013年10月26日 | 季節の便り

干し柿を食べにくるスズメ蜂

村はずれ

新潟県へ 

台風が通り過ぎて天候の回復が期待できる、予定していた長野県最北端の栄村へ行く。

 飯山を過ぎていったん「新潟県津南町」に出て再度長野県に入り、北野天満温泉まで約3時間半のコースである。

3年前の長野県北部を襲った災害のささやかな支援の為の小さな集まりである。

 

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県下最古の水力発電所へ

2013年10月25日 | 季節の便り

台風接近する朝 自転車で川沿いの道を遡って発電所を目指した。

発電所とは明治32年(1899)完成の、現存する水力発電所として長野県下最古の薄川第一発電所である。

水から生み出された電気は町(松本)に送られ、石油ランプに長年慣れ親しんだ人たちを驚かせたという。

「電気燈 夜もすがら あぶらもささず 風吹けど 風にも消えぬ 燈火の影」(浅井 洌)

発電所敷地内に古い発電用水力タービンの展示コーナーがあった。

同じ電力会社が所有する安曇野市有明宮城(みやしろ)発電所から、展示用に運ばれたドイツ製タービンの銘板が何ともユニークであった。

 

薄川第一発電所 松本市入山辺舟付(ふなつけ) 現在無人操業 

水力タービンの銘板

水から電気を取り出した発電用水車の故郷はドイツハイデンハイム市1914年より稼働

製造会社名がひらがなで書いてある(いー、ゑむ、ふをいと ・ はいでんはいむ市)

水力タービンの生まれたところ 説明板

500メートルの谷を越える中部電力信濃幹線高圧送電線 (薄川第一発電所とは直接関係ありません)

 

 

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時雨れる朝も自転車で

2013年10月24日 | 季節の便り

 自転車でヌルデの紅葉に触れる道端を走る 回り込んで続く農道

 時雨に濡れる刈田のヒコバエも土手も浅い草紅葉

台風の余波で時雨模様

自転車で農道を走った。

車で走る目線と歩行目線とも違う、自転車目線があることに気付いた。

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秋は自転車に乗って

2013年10月23日 | 季節の便り

 自転車に乗って朝の30分運動初日

 山辺小学校

山麓のわが集落

犀川支流のススキ川

村田さんの林檎畑 サンふじ 矮化栽培

歩けなくなると困るので、いろいろ考えて、1日約30分自転車に乗ることにした。

起伏が激しく坂道が多いので運動量の平準化を工夫した。

下り坂もブレーキを効かせてペダルを踏み続けること、登り坂はできる限り最低条件の電動アシストを使用し自転車を乗り続けること。

走行順路はススキ川に沿って小学校まで一気に下る、下り坂だけれどブレーキをかけて一生懸命ペダルをふんだ

小学校で反転し、別の道を上流に向かって進む、途中で息が切れて苦しくなる、そこでアシストを「弱」にオンする。

急に後ろから押されたようにペダルが軽快になる、しかしペダルをふみ続けないと、自転車は止まる仕組みになっている。

5~6分で止めて小休止、勢いに任せて漕ぎ続けると、足が立つことを忘れてしまい、自転車を降りた途端ひっくり返ることがある。

林檎園を過ぎたところから急な登り坂がせまってくる、アシストを「強」にし、変速機をローに落とし、ペダルの回転数を上げて這い上がる。

上り詰めると急坂が家の前まで続く、ペダルを静止し惰性のままに帰り着いた。一周の所要時間は35分。

 

 

 

 

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