覗き始めた緑
春の儚い者たち
高度を上げた太陽
2か月ぶりに、山影の集落に陽射しが戻ってきた。
北アルプス 蓮華岳
寒波に覆われて 北アルプスは終日厚い雪雲に隠れていた。
明日天気が回復すれば、素晴らしい白銀の世界が現れるだろう
冷たい風にもめげず福寿草が咲いた。
同じ黄色でもこちらは寒そう
今はもうないけれど、対岸の桑畑の中に赤茶けたトタン屋根の駅舎を思わせる細長い平屋建ての建物があった。
確か病室と呼んでいたようで、法定伝染病の応急隔離場所と聞いたことがある。
そのころ夏になると恐ろしい赤痢が時々発生した。感染力が強く家族全員が罹患することも珍しくなかったようだ。
そのような伝染病は現在、人間の制御下に完璧に抑えられていると信じていたけれど。
新型コロナがインフルエンザと同類なら春が来れば自然に収まるという人もあるけれど、それはわからない。
春めいてきた常念
表土が解けては凍り 凍っては解ける春先のぬかるみ
生活環境が変わって、ぬかるみの泥を、靴先に付けて歩く人を見かけることはほとんどない。
春雨が降ると、矛盾するようだが、このぬかるみは一挙に解消する。
理屈はともかく「雨降って地固まる」の諺通りである。
暖冬で今年はぬかるみの元凶となる凍土は出現しなかったから、前時代的な我が家の庭にぬかるみはなかった。
春雨に萌えるハコベ
古池にも
梅の開花が始まった。
梅園はまだだ。侵入した真竹を伐採し、梅の徒長枝を剪定する作業を急がなければならない。
折からの陽光に誘われて作業開始。
膨らんできた蕾
野鳥が啄んだ形跡が見られる。
梅園から連山一望 北端(⇒方)蓮華
👈方大滝山
南国高知から薫り高い文旦が届いた。
暖冬とはいっても、それが日常事になると、2月は寒さは募る。
冬至この方、陽光に無縁だった部屋にも、燦燦と光があふれるけれど、それはまだひと時だけ。
文旦の厚い皮を剥きながら、暖国の歌をつぶやいている。
槍ヶ岳暮色
国の元首がその国が直面する高齢化社会を国難といった。
コロナ禍に地球規模で翻弄されている現状はなんというのだろう。
所属する奉仕団体は、3月に予定していた重要な研修会を中止した。
オリンピックの開催も危ぶまれる。
スマホや人工知能を駆使しても猛威は収まる気配が感じられない。
金縷梅(マンサク)見頃
先週末 禁漁期間が終わって、川釣りが解禁になったようだ。
釣人の影が河原に点在している。
漁業組合が発行する釣り券を所持していないと川に入れない。
あの頃 川はだれの所有でもなかった。
何時の頃からか この川は禁漁区になっていた。
何か大いなる力が動いたのだろう。