自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

アゲハの庭園にて(4)

2015-11-10 | ルリタテハ

今日(11月10日)の第二話です。


10月16日(金)。前蛹で茎にぶら下がっている個体がどうやら蛹化しそう。

午前9時46分。からだがすこし動いています。


午前11時50分。2時間経って見てみると,大変化の直後。からだをくねくねと動かし,抜き終わった皮を落とそうと懸命になっています。しかし,落ちそうにありません。


午後3時48分。黒ずんできて,かたちも蛹らしくなってきました。脱いだ皮は,結局落ちませんでした。

 
10月17日(土)。午前7時。ほとんどの幼虫が蛹になっています。羽化が始まると,次から次へと,といった感じになるでしょう。前蛹の個体を一つ見つけました。外敵に襲われた個体は落下。外敵と思われる巣状のものがあとに残されています。中からは,なにも出てきていない模様。

 


この写真を撮って出勤。 一日,日本晴れといってよい快晴の秋日和。充実した日を過ごせました。感謝。

 


秋,ツマグロヒョウモン(1)

2015-11-10 | ツマグロヒョウモン

今日(11月10日)の第1話です。


わたしは,よほどツマグロヒョウモンに縁があるみたいです。

家を取り囲む村道の隅やら空地にスミレがあちこち散らばって生えていて,そこにツマグロヒョウモンの幼虫がたくさん育っています。秋晴れの心地よい陽が差す日には,スミレから脇のコンクリート壁・道に移動して日向ぼっこをしていることもあります。

そうこうしているうちに,スミレの数にしては幼虫が順調に育ちすぎて,多くの葉が平らげられた状態になりました。そうなるとしばらく,幼虫たちは葉柄にいてじっとしています。


なかには,引っ越していく個体もあるようなのですが,食草が見つからなければどうなるのかと心配します。近頃は花壇やプランターにパンジーやそのなかまが植栽されているので,そこに至れば餌に困ることはないでしょう。

わたしは,食草がなくなったら途端に困るだろうと思い,スミレを株ごと採集して素焼きの植木鉢に植えることにしました。それが11月8日(日)のこと。もちろん,そこに幼虫をおいてやるためです。ついでに観察もできます。結局幼虫は8匹になりました。まだいましたが,それらはそのままにしておきました。

11月9日(月)早朝。脱皮して残した皮が葉裏に引っ付いていました。


葉をばりばりという勢いで食する個体もいました。たくましい限りです。おなかが空いていたのでしょうか。


これらの幼虫たちはこのまま越冬するのではないかと思います。当分,目を離さずに観察していくことにしています。いずれ,続編を記事にしましょう。