自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

秋の“虫の目”写真(7)

2015-11-17 | 随想

11月16日(月)。昼前のこと。

石塀にぶら下がっているツマグロヒョウモンの蛹の脇に成虫がいるのを発見。「あっ,生まれたんだ!」。ついつい,こころがわき立ちました。すでに翅が拡がっていたので,羽化後ある程度時間は経っているはず。しかし,まだ飛べる様子はありません。

すぐにコンデジを持ち出して撮影。


その後,虫の目レンズで記録。下写真はそのうちの一枚です。


成虫と蛹をしっかり取り込んで,さらに周りの環境もある程度わかるように構図を考えてシャッターを切りました。右下の虹は,このレンズ特有の光の干渉によってできたものです。

この構図からは,成虫が翅を拡げるためにこの空間を生かし切っているように思えてきます。静的な場面が,なんだか動的に見えてきます。「無事生まれてきてよかったあ」。観察者のわたしにとっても,うれしいコマになりました。