自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

今冬のマンサクと昆虫(17)

2017-03-05 | マンサク

マンサクの花は4という基本数を持っています。花弁・萼片とも4枚で,それらは十字形に配置され,萼の隙間を埋めるように花弁があります。花弁が落ちるときはバラバラになるので,離弁花のなかまになります。 

 
昆虫を探しているうちに目に入ったのが,花弁が6枚の花です。非常にめずらしいといえます。初めて見ました。ふつうの花弁の間から,短めの花弁が2枚にょきっと出ているのです。


近寄って撮ると,こんな感じです。 

 
ところが,ふしぎなことに,脇の花でも同じタイプの花が2つも見つかりました。どちらも花弁が5枚。増えた1枚は小さな花弁です。①②をもつ花は上の写真,③及び④はこの例です。

 


一枝の先に,こんな花が3つもかたまって付いているとはじつにおもしろい話です。進化の流れを踏まえて解釈が成り立つのでしょう。 しかし,蕊の数・形態,萼の様子に変化は見られません。おもしろくって,ふしぎな現象です。