自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(50)

2017-03-08 | 随想

このほど,第3回プラネタコンサートを開催しました。7時から30分間のミニコンサートです。30人も入れば満席という会場なので,だれもが企画者・出演者になれることを前面に打ち出してPRに努めているところです。だれでも気軽に利用できるとなれば,地域づくりにもお役に立てるはず。

ミュージアムは市民をはじめとする利用者にとって,たいせつな施設です。この施設をほんとうにたいせつな施設,つまりなくてはならない施設に高めていくには,使う人の目線に立って考え,行動することが欠かせません。

これまではこの検討が十分だったとはいえません。運営を引き継いだ立場からいえば,いい過ぎかもしれませんが,時代の流れを見通した経営論がひ弱だったと感じています。

ひ弱さにメスを入れて,改めてミュージアムのこれからを見直すと,市民を中心にしつつ広域な視点で施設利用を推し進める目が欠かせないと思います。今回うれしいことに,市外の方から出演依頼が寄せられました。出演者は少年少女合唱団と指導者の皆さん。とてもうれしい話です。

さて,当日,1時間前にリハーサル開始。プラネタリウムの投影についても簡単に調整して本番を迎えました。


コンサートが始まりました。全8曲を解説してつないでいったのは子どもたちです。30分間,頭上には星空が投影され,皆さんはゆったりとした気持ちに浸られたようです。曲が終わるたびに温かな拍手。


終わって,ドーム内に大きな拍手。わたしはまことに温かくってぽかぽかした気持ちになっていました。出演いただいた皆さん,お越しいただいた皆さん,ありがとうございました。


このようにして,地域の皆さんにコンサートを次々につないでいっていただければ,新しい文化が育つように思うのです。わたしは,この場を「地域づくりのお手伝いをするひととき」「科学と芸術が出会う交流ひろば」と言い表わしています。ひとときとひろばとが普段着の姿になっていくのが願いです。