自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(54)

2017-03-12 | 随想

六角形構造をもった立体は六方晶系と呼ばれています。整った構造をした立体には各種あり,この六方晶系のうち,六角錘が底面で合体したかたちをしたものに自然界では高温石英があります。水晶ということばからイメージするかたちをした(低温水晶)結晶から柱部分を取り除いたかたちです。

これから記事にするのは,もちろん,この立体地球をつくる話です。

はじめに地図を6葉完成させておきます。


次に,この三角形を比例拡大した展開図を段ボール紙に描き,のりしろを各辺に付けて,切り抜きます。

 


切り抜くといっても,厚さが8mmあるので,すいすいというわけにはいきません。


組み立ては,六角錘を順につくるところから行います。のりしろ同士の接着道具として大きなクリップを使いました。


2つの六角錘が完成すると,錐同士に接着に入ります。のりしろがぴったり合うとよいのですが,微妙にずれている箇所が必ず出て来ます。それについては,一方ののりしろを大きくしたり小さくしたりと微調整を加えながら,できるだけズレが感じられないように手直しします。

そのうえで,両立体を重ね,上側から重しを載せて密着させながら接着します。こうしてある程度乾くまで放置。


しっかり接着できると,今度は隙間にボンドを埋め込みます。併せて,頂点のうち穴が見える部分には段ボールパルプを詰め込みます。


これで立体が完成しました。

 

この続きは本シリーズ次回に取り上げます。