4月28日(金)。
花壇やプランターに植えてあるチューリップは,花が咲き終わり,“でんぷん製造工場”である葉でつくった球根を太らせています。球根をより太らせるために,子房部分は栽培者の手で大抵切り落とされてしまいます。そしてやがて葉は次第に勢いを失い,夏眠準備に入ります。
わたしが実験・観察中の実生チューリップも同じように,地上部の葉は色褪せ始め,勢いも失せてきました。
背丈が高いもので7cm程度でしょうか。
これを花後の株と比べると雲泥の差です。
一つの球根を掘り起こしてみました。どんなふうに新しい球根が形成されているのか,気になります。こんな地中深くに白っぽい球根ができていました。
それでは植えたはずの球根はどうなったのでしょう。なにしろ浅いところに植えたのでしたが。これも気になります。土を取り除いてみると,なんと地面近くに球根の名残りがあって,そこから根が二本伸びていました。つまり,新しい球根が,古い球根のずっと下の方に形成されたというわけです。古い球根にすぐ横にでもできるのかと思っていたのですが,大外れ! これは意外でした。球根の新しい姿を目撃した気持ちがしています。
すべての球根を掘り起こしたら,全体の様子がくっきり見えてくるでしょう。それがたのしみです。近くその作業を行います。