ムシヒキアブのなかまは昆虫を鷲づかみにして,体液を吸うことで生きるエネルギーを補給します。風貌がこんなに険しく,刺々しく見えるのは生き延びるために獲得されたスタイルなのです。
オオイシアブは確かに弱っていました。生き生きしている状態なら,こんなふうにゆっくり撮影することはたぶん無理でしょう。多少申し訳なさを感じながら,撮影させてもらうことに。
この目に留まったら,一溜りもなさそう。
頭をぐっと起こしました。その瞬間に撮った写真です。その後,大慌てで容器を被せました。
真正面から撮影します。容器をわずかに上げて写しました。
トリミングでなく,倍率を上げてシャッターを切りました。凄味があります。
顔だけをアップして撮りました。
昆虫の種類だけ表情がありますが,このオオイシアブはからだごと印象に残ります。