徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

本年もどうぞよろしくお願いいたします

2012年01月01日 | こよみ・四季・歳時記
予約投稿を使ってみました。

何となく年賀状を出すような気分で記事を書いています。

ってな訳で,写真は今年の年賀状の画像

別にひねくれている訳ではないのですが,ここ数年,自分の出す年賀状は,干支感の全くない写真中心のもの,それなりにこだわって写真選びはしているのですが,あまりそのこだわりを披露できる機会がないことに最近になって気付きはじめて(笑)年賀状を出せなかった方への新年のご挨拶のかねて,ここで年賀状をちょっと解説。

セレクトした5枚の写真ですが,応援したい!という思いを込めて,地震等で被害を受けた地域の写真を選びました。それぞれ,関連するブログの記事があるので,下記にリンクを記します。

■三春滝桜(左上)
福島県三春町のある桜の名木,三春町は避難区域等にはなっていませんが,一部が警戒区域にも指定されている田村市に接する町,写真は十年ほど前に訪ねた際に撮ったもの,咲き始めばかりの時期でしたが,見惚れてしまったことを記憶しています。来春,また会いに行くことが出来ればと思っています。

→ 春が一度に訪れる(2005/04/08)

■猪苗代湖と磐梯山(中央)
会津出身の後輩に「ここからの眺めが一番です!」と教えてもらった場所からの磐梯山。浮世絵に出てきそうな眺めに感激しました。

→ とっておきの会津「磐梯山」(2011/07/13)

■大内宿(右下)
同じく上記の後輩の案内で訪れた福島県南会津郡下郷町の「大内宿」,茅葺き民家の集落は結構訪れていますが,ここまでしっかり残っているところはなかなか無いかと・・。

→ とっておきの会津「大内宿」(2011/07/20)

■星峠の棚田(右上)
新潟県十日町市の棚田,この地域は,昨年,豪雪,地震,豪雨と三度災害に見舞われてた地域です。もともと雪が多く,中越地震の際にも被害を受けた地域ですが,自然から受ける厳しさからちゃんと立ち上がる力を持った強い地域です。今年は三年に一度の芸術祭(越後妻有アートトリエンナーレ)も開かれます。

→ 星峠棚田米(2011/10/28)

■大船渡市崎浜地区(左下)
岩手の津波被災地を訪ねた際に撮った一枚,「1歩ずつ前へ!」その気持ちで,少しでも寄り添っていければ思います。

→ よりそう(2011/06/03)

最後におまけ,実は左右の色にも意味があって,この色の組み合わせ(左は淡紅,右は萌黄)は,春のかさね「桃」。一日も早く春が迎えられることを

→ かさねの色目(2010/02/14)

本年もどうぞよろしくお願い致します。
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北風木の葉を払う

2011年11月22日 | こよみ・四季・歳時記
随分と冷え込むようになって,コートやら炬燵やらハロゲンヒーターやらを一気に前線配備です(笑)

今年もちゃんと紅葉を見にいくことは出来なかった感じなので,身近なところから。毎年,見事に紅葉して楽しませてくれる国道沿いのモミジバフウ並木,今年はちょっと紅葉前に北風にあおられ過ぎたようで,いまいちではあるのですが,相変わらず,晩秋の青空とのコントラストは見事です。

→ 見事な時の様子を見る(紅と黄の帯/2008.11.14)
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宿根アサガオの恐ろしさ

2011年11月06日 | こよみ・四季・歳時記
冬の足音が聞こえようかというのにまだ朝顔ネタを引きずるか!といった感じかも知れませんが,お付き合い下さい。

だって,そこにアサガオが咲いているのですから(笑)

この夏は,節電の影響であちこちで緑のカーテンを見かけましたが,秋も深まり,ゴーヤなどで作っていたカーテンは枯れたり,撤去されたりして見かけなくなりました。

そんなことはお構いなしに,まだまだ現役の緑のカーテンを見つけました。

写真は,つくばのとある病院の南側の壁面,2階建ての病院の屋上近くまでみっちし覆っているのは,以前に紹介した宿根性のアサガオ『オーシャンブルー(琉球朝顔)』,季節なんて関係ありませんといった感じで今も咲き乱れています(苦笑)

強靱な緑のカーテンをご所望の際には宿根アサガオをお試し下さい。日本朝顔のちょっと儚い透明感が好きな自分的には,遠慮をしておきます(笑)
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夕焼け,この秋一番?

2011年10月19日 | こよみ・四季・歳時記
先日,夕焼けに関する記事を書き,綺麗な夕焼けが観られる条件の整理をしましたが,ぐっと冷え込んだ今日は,3条件(①昼と夜の気温差が大きいこと,②湿度が高いこと,③上空には雲があるが,西の方には雲がないこと)が揃いました。

ってな訳で,この秋一番?の夕焼けです。個人的,寒色から暖色のグラデーションが楽しめる暮れ時が好きなので,トップの写真はこれに。少し前はこんな感じで,もう少し前はこんな感じ

いやはや贅沢です。ほんの十数分の間にこんな壮大なショーが観られるなんて・・。夕焼けマニアのレベルも1ランク上がった感じです(^^;
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秋桜からの連想ゲーム

2011年10月12日 | こよみ・四季・歳時記
このところ天気も良く,季節的にも一番いい時期なので,少し早めに起きて自転車で職場に向かうことが多い。自転車で走ると季節の変化を感じることが多く,愛用のスマートフォンのカメラがそれなりに優秀なこともあって,気になるとパシャリと写真を撮る。

ってな感じで,秋の花の紹介が続いています。今回は「コスモス」,「秋桜」と書いたり,外来のものなのにちゃんと秋の季語になっていたりすることからも,「秋の花」と言えば「コスモス」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?私も,先に紹介した彼岸花や金木犀よりも秋桜を思い浮かべます。

では皆さんは「秋桜」と聞くと何を思い浮かべますか?

私は「休耕田」。

仕事柄,休耕田を活用した秋桜の花畑を見ることが多かったせいか,連想ゲームは「秋の花」→「秋桜」→「休耕田」と続きます。

コスモスは,ヒマワリと並んで景観植物としてよく使われている植物,確かに手間いらずで見応えのある花が咲くコスモスは,景観植物には持ってこいなのですが,個人的には,地域らしさ等を大事にして,もう一工夫欲しいと思ってしまいます。
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青空と金木犀

2011年10月08日 | こよみ・四季・歳時記
歳時記らしく季節の花を続けて

印象的な香りを街に振りまき,楽しませてくれている金木犀,近所でもよく見かけます。

ちなみにこのブログで金木犀の花を取り上げるのは2回目,6年前に一度。

偶然には全く同じ10月8日,ちゃんと歳時記ぽっくなっていると少し感心(笑)

→ 木犀の香り(2005年10月8日記事)

今回は秋の青空とのツーショットです。
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別名の多い花 -彼岸花-

2011年10月04日 | こよみ・四季・歳時記
別のブログで彼岸花の記事があり,少し気にしていたら,つくば周辺でも見かけるようになりました。お彼岸の時期に咲くという名前の由来からいうと少し遅めの開花でしょうか。この彼岸花,実に別名の多い花で,一番有名な曼珠沙華をはじめ,方言なども含めると1000以上にあるとか(熊本国府高等学校PC同好会調べ)。死人花とか,地獄花とか,不吉な名前も多いのでずが,中には相思花とか,ロマンチックなものもあります。良くも悪くも印象深い花だったということでしょうか?

ちなみに上記の「彼岸花」の1000の別名をまとめた熊本国府高等学校のヒガンバナのページはかなりマニアックです。

→ 熊本国府高等学校「ヒガンバナ」のページ
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秋は夕暮れ

2011年09月19日 | こよみ・四季・歳時記
秋は夕暮れ。夕日のさして,山の端,いと近うなりたるに,烏の寝どころへ行くとて,三つ四つ,二つ三つなど,飛び急ぐさへあはれなり。

と綴った清少納言,確かに秋は夕暮れがいいですね。夕焼けが綺麗な日が多い気がします。

写真は,9月9日の夕焼けなのですが,前日の8日も,前々日の7日も,綺麗な夕焼けが見られました(職場の部屋が4Fになり,ふらりと非常階段に出ると西に沈む太陽が見えるようになりました)。

色んなもののマニアを自称していますが,夕焼けも結構マニア(笑)毎日観ることが出来る訳ではなく(かといって1年に1度とかでもなく),観られるのほんの数十分の間,同じ夕焼けは一度としてなく,数十分の間にも刻々と表情を変える・・・,ほんの少し切ない気分に浸れるのも自分向きなのかも知れません。

そんな夕焼けマニアの自分がかねてから思っていたことの一つが“夕焼け予報は出来ないのか?”

夕焼けは晴れていれば基本いつでも観られますが,美しい夕焼けを観られるのは,一年の中でも数日のはず・・,であれば,「今日は綺麗な夕焼けが観られます」という情報が欲しい(偶然観られるから風情があるのでは?という意見は横に置いておきます(笑))。

ってな訳で調べてみました。夕焼けが綺麗に見える条件

まず,綺麗な夕焼けの定義は難しいですが,とりあえず,西の空がオレンジやピンク,赤に染まり,それが雲によって刻々と表情を変えるような日を綺麗な夕焼けの日とします。これを満たすためには,まず下記の2つのことが必要です。

1.太陽の赤い波長の光線を散乱させる水蒸気や塵が大気中に多くあること
2.適度に雲があり,雲の下(雲より低い高度)から太陽光線が当たること

この1,2を満たすための気象条件は

①昼と夜の気温差が大きいこと
②湿度が高いこと
③上空には雲があるが,西の方には雲がないこと

これは午前中に降雨があり,午後から夕方にかけて快晴になる日や,寒気が入り込み肌寒い日などが該当します。「秋は夕暮れ」もとい「夕暮れは秋」という訳です。

ちなみに,宍道湖限定なら夕焼け予報ありました(笑)

→ 松江 宍道湖夕日情報
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月見サイクリング

2011年09月12日 | こよみ・四季・歳時記
十五夜です。今年は6年ぶりにきっちり満月だそうです。

自転車での職場からの帰りは,さながら月見サイクリング。秋の夜空に浮かぶ真円の月は,とっても幻想的で美しかったですが,それ以上に,月って,こんなに明るかったんだ?!って感じでした。思わずライトなしでも大丈夫?と思ってしまいました。

ただ,月の写真は難しいですね。あんまり美しさが伝わりません(残念)
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実りの秋

2011年09月09日 | こよみ・四季・歳時記
大きな被害を出した台風が去って以降,秋晴れが続いているので久しぶりに自転車で職場へ

田んぼの中を抜けていくと,しばらく,見てない間に,水田はすっかり黄金色の海。つくば周辺は,早いところでは稲刈りが始まっています(恐らくこの週末がピーク)。例年なら喜びも一入の収穫のはずだが,今年は不安とやるせない思いが混る。

しっかりと情報を得て,ちゃんと「実りの秋」を楽しみたいと思う。
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江戸手ぬぐい

2011年09月07日 | こよみ・四季・歳時記
手ぬぐい掛け軸の衣替え継続中

東京に出る機会があったので,お薦め頂いていた根津にある江戸手ぬぐいのお店を覗いてみる。

創業明治28年の「丁子屋」さん,町家風の落ち着いた和風の外観がとってもいい感じです。

店の御主人に「秋らしい感じのお薦め柄の手ぬぐいはありませんか?」と聞くと,はかったように店の奥から細長い板(厚紙?)に貼った手ぬぐいをいくつか出してきて下さりました(たぶん似たようなことを尋ねられることが多いのだと思います(笑))。

どれも素敵だったのですが,ほんの少し変わったものチョイス。

こんな感じです。

→ 石榴とすずめ
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秋の気配

2011年08月16日 | こよみ・四季・歳時記
小さい頃から「立秋(暦の上では秋)」の実感はあまりありませんでしたが,二十四節気で言えば,次の「処暑」(今年は23日頃)は何となく感じ取っていた気がする。例えば,お盆を過ぎると,海水浴場では海月が出るようになる,蝉の声にはツクツクホウシが混じるようになり,夜には秋の虫たちの合唱のリハーサルが始まる,容赦なかった夏の日差しもほんの少し和らいだような気がする。遅れてきた今年の夏も,そこは変わらない感じ・・・,秋の気配を感じる。

ベランダでは,なかなか咲かなかったもう一鉢のアサガオがやっと開花,スカイブルーが涼やかな「水月」です。

→ 同鉢の別株も開花,赤紫色の大輪(品種名は「浮舟?」):110817追加
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たらい朝顔

2011年08月08日 | こよみ・四季・歳時記
残暑お見舞い申し上げます。

「立秋」になってやっと夏のエンジンが再始動した感じで,各地で猛暑日,しばらくは暑さが続くみたいです。

朝顔ばかりで申し訳ないのですが,くらしの植物苑の温室の脇で見かけた「たらい朝顔」がとっても涼しげだったので,残暑見舞いにアップします。沢山の朝顔を育てている植物苑ならではデコレーション,素敵です。
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一足お先に開花

2011年07月15日 | こよみ・四季・歳時記
一足お先に開花しました(笑)梅雨明けと同時にテープ痕隠しの手ぬぐいタペストリーの模様替えをしました。これで3枚目(正確に4枚目で,2枚目は飾ってはみたが,パッとせず,2日で交代)。「手ぬぐいタペストリー」。3枚飾ってきて,何となく分かったは,縦のラインが意識でき,上下に変化があるものは映える。逆に,均質な模様系の柄はいまいち。

本物の朝顔の開花までは,こちらを楽しむことにします。
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節電の夏を乗り切るための涼和物 其の二「簾」

2011年07月08日 | こよみ・四季・歳時記
この記事は,節電の夏を乗り切るための涼和物の其の二なのですが,実は以前に本ブログでシリーズで書いていた記事の続きでもあったりします。

まずは,「風鈴」に続いて,「簾(すだれ)」を購入してみました。今回のこだわりポイントは国産(日本産)。
現在に日本で売られているすだれの大部分は中国産(「天津すだれ」という名前で売られているのを見たことある人は多いかと思います),とってもリーズナブルで先日とあるホームセンターでは198円で売ってました。70年代ぐらいまでは,国産のものが多かったのですが,河川改修等で良質のヨシが得られなくなったこと,すだれを作る職人が減ってしまったこと,すだれを使うような住宅が減り,需要が減ってしまったことなどにより,国産のものはほとんど見かけないという現在のような状況になりました。

ってな訳で,「すだれ,国産」とか「よしず,琵琶湖」などのキーワードで色々と物色し,ちょっと購入を躊躇ってしまう感じの出費(関西人,ネタのためには多少の出費は惜しみません(笑))で,何とか国産のすだれを手に入れました。

写真のものがそのすだれです(三重奏と並べてみました)。落ち着いた感じで,素敵ではないですか?


で,終わらないのです(笑)

この記事には続きがあります。「よしず」と書かず「すだれ」と書いたのには,実は意味があります。
「よしず」はその名の通り,ヨシを材料に用いており,すだれの多くはヨシが用いられています(「よしすだれ」→「よしず」という訳です)。ただ,他の材料を用いたすだれもあります。有名なところでは「蒲芯すだれ」,名前の通りガマの芯を用いて作られたすだれです。それから,最近はほとんど見かけない(小さいものが装飾として用いられていることはありますが)ですが,「萩すだれ」というものもあります。お察しの通り,ハギを用いたすだれです。

実は,私の購入した写真の国産のすだれは,「葦すだれ」はないのです。

「代萩すだれ」といいます。

これまでの説明と漢字をみれば,分かるかと思いますが,このすだれ,萩に代わる材で作られたもの,茶褐色の落ち着いた色合いが萩すだれの特徴に似ていることから,この名が付いたそうです。

「代萩」,何だと思いますか?

ここで最初の振りに繋がります。この記事の続編なのです。

以前に琵琶湖の湖岸,近江八幡の葦農家を訪ねた際に,庭先に綺麗に並べてあるのを見つけた際には,「さずが近江商人発祥の地,転んでもタダでは起きない」とか,冗談混じりで記事を書いたのですが,まさか,ちゃんとすだれの1ジャンルになっているとは,驚きと同時に,国産の葦すだれ,そっちのけで買ってしまいました「背高泡立草すだれ」(苦笑)

→ 背高泡立草にまつわるエトセトラ 前編

→ 背高泡立草にまつわるエトセトラ 後編

→ 文化的景観 in 近江八幡
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