徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

菊の節供

2006年09月09日 | こよみ・四季・歳時記
暦の話題として,今年は五節供について触れてきたのですが,その最後を締めくくるのが「菊の節供」。ほかの節供は,一般的にも知られていて,行事等が開かれ祝われいるのに対して,「菊の節供」はかなりマイナー。自分も節供のことを調べるようになって,初めて知りました。「菊の節供」,正式には「重陽の節供」,重陽とは「陽」が重なるという意味で,この「陽」は陰陽説でいう陽数(奇数)のこと。一桁の最も大きな奇数「九」が重なる日という意味。

一方で,節供には様々な植物を冠する名称もあって,一月七日が「七草」,三月三日が「桃」,五月五日が「菖蒲」,七月七日が「笹」,そして九月九日の「重陽の節供」は,「菊」という訳である。

別に「重陽の節供」のお祝いに合わせた訳ではないのですが,ベランダでは八月に購入した菊の花が満開。朝顔もそろそろを終わりかな?と思い,ホームセンターに繰り出した際に,いろいろ悩んだ末に,ちょっとマニアックかな?とも思いながら,「和」の雰囲気が感じられるものと思って,菊を選びました。

ちなみに菊を育てるのは,人生で2回目。前回はいつか?って,小学6年生の時。当時の校長先生が菊が好きだったとかで,6年生全員で,三本仕立ての大輪菊を育てました。今にして思うと,かなり渋い!立派に咲いて,嬉しかったのはよく覚えているので,いい経験をさせてもらったとは思っていますが。

菊の季節はこれから,街角で見掛けたら,少し眺めて「重陽の節供」のお祝いをしてみて下さい。
コメント (2)
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