徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

日本茶の攻め方 其の二 品種

2009年09月01日 | 日本酒・ワイン・酒・食材・旬
日本茶ブーム中

日本茶の攻め方 其の二は,品種。日本酒の時も幻の酒米など米の品種をキーワードに攻めたのですが,日本茶も同じような攻め方が出来ます。

実は日本で生産されている日本茶の約8割は,やぶきたという品種。それもほとんどが挿し木で育てたものであり,実生(種から育てられたもの)のものは極わずか。挿し木ですので,ほとんどのやぶきた茶が遺伝子レベルで全く一緒ということになります。

それだけ,やぶきたという品種が優秀だったということなのですが,一方で,在来の品種や特徴的な他の品種は,ほとんど育てられなくなってしまっているのが現状。日本茶=やぶきたになってしまっている訳です。

このやぶきた一辺倒の状況は,日本茶の味の単一化のみならず,一番茶の摘み取り時期や茶の加工施設の稼働時期の集中,病気や害虫等の被害拡大の可能性など,あまり好ましい状況とはいえず,研究所等では様々な新品種の開発(早生や晩生の品種,味の系統がやぶきたとは異なる品種の開発など),旧品種の再普及への取り組みを行っています。(なかなか思うように進んでいないのが現状です)

というわけで,やぶきた以外の品種を集めたお試し煎茶セットを通販で購入してみました。今回は香りに特徴がある品種群(左から,おおいわせ,藤枝かおり,こんどうわせ,香駿,さくらかほり,印雑)。お気にを見つけたら,またレポートします。

追記:とりあえず,一通り飲んでみました。香りに特徴がある品種なので,印雑やこんどうわせ,藤枝かおり,香駿などは,緑茶にジャスミンティーの要素を加えたような感じ・・・。一押しは「おおいわせ」。色目は悪いは香りと味はいいという何とも不器用な特徴を持つ品種で,飲んでみると素朴な味わいで,何より後口がいいところがGood。変わったところでは,「さくらかほり」もお薦め,本当にほんのり桜の香り(桜餅の香り)がします。

→ 確かに色目を褒める気にはなれない「おおいわせ」
コメント (5)
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