ひでんかの”雅でない”日々

庶民の"ひでんか"の日々はちっとも雅じゃないけれど、いろんな人達と楽しい毎日を過ごしています

遺された歌

2010-11-05 22:08:00 | ひでんかの「日々の徒然」

元上司のお別れ会で、この方が書き遺したノートの中から、言葉や短歌・俳句をひろって、会場へ掲示することになりました。
一緒にお仕事していた時は、歌や俳句よりも、美酒・美食の方の縁ばかりだと思っていたのですが、ノートのコピーを読ませていただくと、なかなか深い言葉が並んでいます。

ここ数年は、つらい闘病生活も送られていたそうで、中には「遺言」という題のものもありました。(それでも私が最後にお会いした2年前は、昔と変わらぬ人なつこい笑顔でした)

私が印象に残った歌をご紹介させていただきます。

 扁桃体 ドーパミンをば出してくれ 幸せを感じるひとときをくれ

作品の善し悪しは、わかりませんが
ノートに記載されていた、延命治療の拒否や、モルヒネの使用希望など、
「生きている間は、できるだけ楽しく生きたい。
辛く苦しい思いをしてまでは、生きていたくはない。」
という、この方の昔から全く変わらない信条がよく現れている歌だと思いました。

コメント
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