『燃料集めの件ですが、集落を巡って集めましたが古材の量が少ないのです。そのようなわけで、いっそのこと使わない建物なら、それらを壊して燃料にしてはどうかと思いまして』
『どれくらいある?』
『6棟です』
『修復はできないのか』
『それは無理です』
『そうか、判った。お前の思うようにやれ』
『ありがとうございます。明日、朝から別働隊にその仕事をやらせます』
『判った。それがいい』
話を終えたオキテスは、急いでその場を立ち去った。
オキテスの後姿を見送るイリオネスの内心は、『う~ん、これでひと手間が省ける。廃屋の件はこれでよしとしよう』
燃料集積の場に戻ったオキテスは、オロンテスと二言三言打ち合わせて、場を見渡し、作業に携わっている者たち一同を呼び寄せた。
『諸君、ご苦労!昼めしは終わったか。今日、これからの作業について説明する。今、手を付けている森の状況はどんなだ。お前の持ち場の森はどうだ。今日はいけそうか?』と問いかけた。
小隊長格の者が答える。
『今日はいけます。明日はというと、これは、、、、』彼はここで首を傾げた。
『次は、こっちの森を手掛けているお前のところだ。どんな具合だ』
『私らがやっているところは、明日も行けます。思ったより森の奥が深いようです』
『よしっ、判った。今日の午後の作業予定だが』と言って、西南の方角の空を眺めた。
『陽が、あの森の樹のてっぺんに来たら、作業を切り上げてくれ。そのあと小宴が予定されている。海で汗を流し、シャンとして宴の場へだ。判ったな。それから、明日は、もう一日、この作業を続行する。いいな』
彼らは、気勢で声をあげてオキテスに答えた。
『どれくらいある?』
『6棟です』
『修復はできないのか』
『それは無理です』
『そうか、判った。お前の思うようにやれ』
『ありがとうございます。明日、朝から別働隊にその仕事をやらせます』
『判った。それがいい』
話を終えたオキテスは、急いでその場を立ち去った。
オキテスの後姿を見送るイリオネスの内心は、『う~ん、これでひと手間が省ける。廃屋の件はこれでよしとしよう』
燃料集積の場に戻ったオキテスは、オロンテスと二言三言打ち合わせて、場を見渡し、作業に携わっている者たち一同を呼び寄せた。
『諸君、ご苦労!昼めしは終わったか。今日、これからの作業について説明する。今、手を付けている森の状況はどんなだ。お前の持ち場の森はどうだ。今日はいけそうか?』と問いかけた。
小隊長格の者が答える。
『今日はいけます。明日はというと、これは、、、、』彼はここで首を傾げた。
『次は、こっちの森を手掛けているお前のところだ。どんな具合だ』
『私らがやっているところは、明日も行けます。思ったより森の奥が深いようです』
『よしっ、判った。今日の午後の作業予定だが』と言って、西南の方角の空を眺めた。
『陽が、あの森の樹のてっぺんに来たら、作業を切り上げてくれ。そのあと小宴が予定されている。海で汗を流し、シャンとして宴の場へだ。判ったな。それから、明日は、もう一日、この作業を続行する。いいな』
彼らは、気勢で声をあげてオキテスに答えた。