二人は、話しながら歩んでいる、立ち止まり、小島とその周辺の海を眺めた。連れ立っている者たちも二人の会話を小耳にはさみながら、小島のある風景に目をとめた。
軍団長の許へ従卒が駆け寄ってくる、伝言を受ける。
『ハニタス浜頭と土豪の頭が、判った。俺たちは、広場に戻る。皆さんに少々待ってもらってくれ。あ~あ、それからだな、今日、予定している小宴の事だが、場を整えるように伝えてくれ』
『はい、そのこと、小宴の場づくりはもう始まっています』
『ほうっ!そうか。それなら、それでいい』
間をおかずに彼ら一行は広場に戻ってきた。軍団長が進み出て、ハニタス浜頭、ガリダ頭、その一行を迎えた。
『お~お、軍団長殿、このたびの快挙よろしかったですな。私どもまさかと思いました。まさに寝耳に水ではないですか、驚きの一語です。話の真偽を確かめるのに少々手間取りました。それが事実であると判り、心からの驚きと感激です。謹んでおめでとうを言わせてもらいます』
土豪の親分に似せない丁寧な口上であった。
アヱネアスとガリダが顔を合わせる、言葉を交わすことなくしっかと手を握り合った。
『ガリダ殿、今日の来訪ありがとう。心から礼を言います』
『このたびの快挙、おめでとうございます』
ハニタスも言葉をかけて来た。
『アヱネアス統領、海賊一掃の快挙おめでとうございます。これだけでは言葉が足りませんが、謹んで心からお祝い申し上げます。そして、この地に移られたこと私ども大歓迎です。これはお互いの喜び事だと思っています』
ハニタスの言葉は、トロイの民に対する歓迎の言葉と受け取った。
『いろいろとありがとう。ご両人、今日は、ささやかですが小宴をと思っています。どうぞご一緒ください』
『そうですか、それはそれは、喜んで馳走になります』
軍団長の許へ従卒が駆け寄ってくる、伝言を受ける。
『ハニタス浜頭と土豪の頭が、判った。俺たちは、広場に戻る。皆さんに少々待ってもらってくれ。あ~あ、それからだな、今日、予定している小宴の事だが、場を整えるように伝えてくれ』
『はい、そのこと、小宴の場づくりはもう始まっています』
『ほうっ!そうか。それなら、それでいい』
間をおかずに彼ら一行は広場に戻ってきた。軍団長が進み出て、ハニタス浜頭、ガリダ頭、その一行を迎えた。
『お~お、軍団長殿、このたびの快挙よろしかったですな。私どもまさかと思いました。まさに寝耳に水ではないですか、驚きの一語です。話の真偽を確かめるのに少々手間取りました。それが事実であると判り、心からの驚きと感激です。謹んでおめでとうを言わせてもらいます』
土豪の親分に似せない丁寧な口上であった。
アヱネアスとガリダが顔を合わせる、言葉を交わすことなくしっかと手を握り合った。
『ガリダ殿、今日の来訪ありがとう。心から礼を言います』
『このたびの快挙、おめでとうございます』
ハニタスも言葉をかけて来た。
『アヱネアス統領、海賊一掃の快挙おめでとうございます。これだけでは言葉が足りませんが、謹んで心からお祝い申し上げます。そして、この地に移られたこと私ども大歓迎です。これはお互いの喜び事だと思っています』
ハニタスの言葉は、トロイの民に対する歓迎の言葉と受け取った。
『いろいろとありがとう。ご両人、今日は、ささやかですが小宴をと思っています。どうぞご一緒ください』
『そうですか、それはそれは、喜んで馳走になります』