北京オリンピックに政治的外交ボイコットをする、民主主義サミットで、中国・ロシアを専制主義国だ
からと、参加させない、など、米欧中心の民主主義国家と自認している国と中ロなど専制・権威主位的
な国の、対立、分断が、かつての東西冷戦以上に、平和を脅かすことになっている。
バイデン大統領は、
「民主主義の価値観は、国際システムの中心にあると確信している」旨、民主主義サミットで演説。
中・ロは、
「民主主義と専制主義は矛盾しない。大多数の国民の意志を守るためには、少数の破壊勢力を封殺する
のは、民主主義と変わらない」旨、猛反発。
もともと、民主主義が、専制主義や権威主義、ファシストを産んでいる。
民主主義の政治の原点は、多数決。
多数決で、民主主義勢力が政権を握ることもあれば、民主主義勢力の政治が気に食わない勢力、例えば、
ドイツナチスのようなファシストが勢力を握れば、1党独裁の専制政治になる。
民主主義は、選挙で多数を取ることで、政権を握れるのだ。
極右・極左や極端な宗教集団の政治集団などが、政権を握れば、専制・権威主義の政治体制になることは、
人類の歴史で明らか。
ヨーロッパの民主主義国家も、難民を受け入れたくない極右勢力が選挙で大きな勢力になれば、
「大多数の国民の意志を守るためには、少数の破壊勢力を封殺することこそ、民主主義だ」と、専制国家に
なることもあり得るのです。ナチス・ムソリーニ・東条政権は、そのようにして生まれた。
憲法違反の「集団的自衛権」を含む安保法を成立させた、安倍1党独裁ソンタク政治も、選挙で絶対多数の
議席を背景だった。多数決で民意を得たのだから、と憲法違反の政治も、疑惑政治もやりたい放題。
さすがに、言論の自由や人権についての憲法違反こそしていないが、集団的自衛権では、専制主義的な
決め方だった。表面的には、多数決という民主主義政治に沿っている、と言い張っているが。
高級官僚の人事権を内閣府が握り、「反対する者」を排除することも、専制主義と変わらない。
中国には選挙で、政治に参加できない、「国民の意志」を政治に反映させる機会がない、という専制政治。
異見者を、見張り、力で潰して専制体制を維持する。
中国3000年の歴史、皇帝政治の延長のようだ。中国の皇帝政治の歴史の中には、「選挙」はない。
政治腐敗などで、他の勢力が武力でひっくり返し、新しい皇帝国家が出来るだけで、14億人の人達は
「皇帝」の言う通り、で、今も変わらないのだ。
中国だけは、民主主義(多数決)が産んだ専制国家ではない。力(武力)でもぎ取った皇帝の国なのだ。
だからと言って、バイデンさんみたいに、「民主主義が絶対」と決めつけ、専制主義を敵視して、分断を
深めることは、世界平和のためにはならない。
国連の場で、中・ロも入れて「話し合い」を積み重ね、いろいろな考えを理解しあい、より高い合意点を
見つけ、共有できるように努力することしかないのですよ、バイデンさん、岸田さん。
12月12日「今日は何の日カレンダー」より
▲イタリアのマルコーニが米英間の無線通信に成功(1901)▲孫文が「建国大綱」発表(1923)▲張学良ら
西北軍が蒋介石を監禁。西安事件(1936)▲米国カリフォルニアに初の「モーテル」がオープン(1925)
▲児童福祉法が公布(1947)▲旧軍人による池田隼人首相ら政府要人暗殺計画が発覚し、13人が逮捕される
(三無事件)(1961)▲国鉄、リニアモーターカーが実験センターで時速504Kmを達成(1979) ▲日本の
自動車生産量世界一に(1980)▲イラク・フセイン大統領長男の暗殺未遂(1996)▲北朝鮮、弾道ミサ
イル打ち上げ(2012)▲第21回気候変動枠組条約会議(COP21)がパリ協定を採用(2015)