高齢になった私達の「飲み会」では、お酌をし合わない。お互いに手酌で、飲み過ぎて、転んだり、ヒドい
二日酔いになっても、「自己責任」と、いうことで、「あなたがどんどん奨めるから飲み過ぎた」なんて
言わせない、お互いのための「飲み会方式」なのだ。「誰かのせい」と「自己責任」
「誰かのせい」にしたがるのは、ヒトのサガ(性)か?
12月10日の、日経のコラム「春秋」で「自己責任」のこと、書いていました。
16~17世紀のヨーロッパでは、チーズやバターがうまく出来ず腐ると、魔女の呪い、農作物が不作なのも、
牝牛の乳の出が悪くなるのも、疫病が流行るのも、魔女のせい、と、無実の人を魔女にして、火あぶりにした。
160年前、パスツールが、スープが腐って悪臭を放つのは、「微生物」のせいであることを発見し、魔女のせい
でないことが解った。植物や家畜が病気になる原因も科学で解明され、魔女の呪いが消えた。
「春秋氏」は、最近の風潮で、「魔女のせい」の代わりに「自己責任のせい」、が変に、まかり通っており、
不運を、当事者のせい、当事者の責任にしてしまう空気に、警鐘を鳴らしている
「正社員になれないのは努力しないあなたの自己責任」「土砂崩れが起きるような危険な場所に住むのは、情報
収集をしっかりしなかった自己責任」「詐欺にあって騙されるのは、しっかりしていないあなたの自己責任」等。
努力と意欲さえあれば、何でも解決出来る、という「自己責任論」は、現代版「魔女の呪い」の気配がある。
高齢化社会の今日、公的年金だけでは生活できないのは、若い時にちゃんと老後に備える努力をしなかった、と
自己責任の一言で片づける風潮が、老後の生活に困らない年金や貯蓄できる政策担当官僚や政治家にあるのでは?
岸田政権は「再分配」を目指すなら、人々を困惑させる「真犯人」を突き止めることだ、と結んでいる。
北京オリンピックの外交的ボイコットも、民主主義サミットも、中国・ロシアの人権などちゃんと取り組まない
「自己責任」と、バイデンさんは言いたいらしいが、世界平和という大きな目的を達成するために、中ロだけの
責任と言い張って、分断の溝を深めて良いものか。中ロも、あゆみ寄って、国連を舞台に溝を埋める話し合いを
するようにならないものか。お互い、16~17世紀の魔女の呪いを相手にぶつけているようで、大人気ない。
12月13日「今日は何の日カレンダー」より
▲オランダ東インド会社のタスマン、ニュージーランドを発見(1642)
▲隅田川に両国橋が完成(1659)▲市川房枝らが婦人参政権獲得期成同盟を結成(1924)
▲日本軍が南京を占領。占領時、中国人軍民や婦女子を暴行虐殺(南京大虐殺)(1937) ▲石油ショックの影響
でGNP初めてマイナスに(1974)▲ポーランドで戒厳令を施行(1981) ▲勧告と北朝鮮南北基本合意書締結
(1991)▲イラク戦争:フセイン元大統領を拘束(2003)▲国連総会が障害者権利条約を採択(2006)
▲米で高校銃乱射事件発生(2013)