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月橋院


写真は、本堂と前庭。

月橋院(げっきょういん)は観月橋にある曹洞宗寺院で、豊臣秀吉が最初に造った指月伏見城の跡地付近にあります。

アクセス
京阪電車に乗り、中書島駅で宇治線に乗り換えます。
1つ先の駅である観月橋駅で下車し、改札を出て右手の外環状線の信号を渡ります。信号を渡って右へ。
約350m先、大島病院を超えた左手に月橋院の表門があります。

南北朝時代、北朝3代の崇光天皇の皇子、伏見宮栄仁親王がこの地に隠棲しました。そして室町時代に、その孫が後花園天皇として即位します。その後花園天皇を弔うために般若三昧院が建立されました。しかし豊臣秀吉が最初の伏見城(指月)を造るため、般若三昧院は洛中に移転。その後その跡地に月橋院が出来たそうです。

通常は非公開の寺院ですが、2021/4/9のウェーブ産経の「幻の伏見城と秀吉が築いた城下町・伏見を訪ねて」で内部にお参りしました。

表門を入ると右手に庫裏、右手奥に書院、正面に本堂、左手奥に墓地があります。
本堂の前庭には大きな五葉松があります。
墓地の手前には観音堂がありました。
庫裏には護法寺の旧仏である毘沙門天像がお祀りされています。

本堂の右手から内部に入りました。
まずは右手の本堂へ。
本堂の内陣中央には本尊の釈迦如来像と左右に普賢。文殊菩薩像がお祀りされています。
また内陣後方の左手には達磨大師像、右手には大権修理菩薩像がお祀りされていました。
さらに左手の脇壇にお厨子があり、その中に後崇光院(後花園天皇の父)の念持仏と云われる聖観音菩薩像や護法寺の旧仏と云われる多聞天像がお祀りされているそうですが、お厨子は閉まっていました。
 
入口から右手の書院へ。
書院は8畳と10畳の広間で、その前庭は苔のきれいな枯山水庭園でした。
そしてこの庭の右端に茶室の指月庵があり、書院と接続しています。
書院の左手奥に茶室の水屋があり、その奥に2畳台目の小間がありました。


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