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二条陣屋1 最初に 大広間(二条城散策6)
写真は、大広間とお能の間。
江戸時代当初、朝廷との接近を避けるため大名の京都泊は禁止されていたため、大名の宿泊する本陣は京都にはありませんでした。
しかし京都所司代、二条城への用事などで大名を密かに泊めていたのが、この二条陣屋です。
アクセス
神泉苑の大鳥居を出た道が、御池通です。鳥居を出て左折します。
すぐにある最初の信号のある交差点で大宮通へ右折し、約120mの右手に”二條陣屋”があります(簡易地図)。
参観はHPから予約できます。
平成21年5月から改修を初め、平成25年1月から参観再開となりました。
特徴は、火事の多かった時代ですので防火設備と、宿泊した大名の安全を保証するための防御設備の充実です。
参観料1000円を納め、入ってすぐの待合で時間まで待ちます。
案内の方の引率で団体行動です。
内部は迷路のような構造であり、間取りは全く不明です。
廊下は1人通るのがギリギリぐらいの細さです。もちろん抜刀出来ないようにするためです。
そしてその廊下が並行に複数設置され、一見無駄なようですが、これも逃走を容易にするための工夫です。
まず廊下を奥まで進み、15畳の”大広間”です。
趣向を凝らした床の間、付書院、違棚を有する数寄屋建築です。
ここの縁側から建物の外観を見ると、可能な限り土蔵のように漆喰で塗られています。
また窓は虫籠窓になっており、これもスライド式で閉められ防火対策がなされています。
大広間の天井の一部が吹き抜けており、一見採光口のようですが、実は2階の武者溜まりに連結しています。
大広間の横は”お能の間”で、畳を外すと能舞台になります。
向かって左手の廊下は”橋がかり”に見立ててあり、廊下壁面にはちゃんと3本の松が描かれています。
大広間の外には、広い庭園があります。
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