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北野天満宮2 特別公開 梅苑 御土居(北野散策3)

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写真は、梅苑と楼門

2月初旬~3月下旬までは「梅苑」が、11月上旬~12月上旬にはもみじ苑が特別公開されます。

楼門の左手前に、入口があります。
入苑料は、大人が600円です。
お茶と御茶菓子がセットで、梅苑ではお茶は梅こぶ茶です。

中は大きな梅苑と、御土居(おどい)の2部構成で、春は梅苑の梅が、秋は御土居のもみじがメインです。
梅苑は結構大きく、1500本、50種類の梅が十分に楽しめます。

3月上旬~中旬が見頃です。
この梅苑内に縁台があり、ここでお茶とお茶菓子を頂きます。
文道会館の前は枝垂れ梅が植樹されていて、周りは苔のきれいな枯山水庭園のように整備されていました。
2021年からは州浜や梅苑の西側に展望台が造られ、梅林を上から眺められるようになり、2022年からは梅苑を再整備して、雪月花の三庭苑(清水寺 成就院の月の庭、妙満寺の雪の庭と北野天満宮の花の庭)のうち、失われていた花の庭を復活させています。

梅苑の奥が御土居に続いており、この時は御土居の下に降りられます。
紅葉時は、御土居のもみじが非常にきれいです。
夜間拝観もあります。

最後は御土居の階段を上がって本殿の左横に出ます。
ここが地図のA地点です。
逆にこちらから入ることもできます。
上がってきてから、本殿にお参りして、さらに本殿裏の梅を見て帰るのがいいです。

順路
今出川通の鳥居を出た右正面にとようけ茶屋があります。
右折してバス停を越えると粟餅の澤屋があります。
北野天満宮から西へ500mで北野白梅町の交差点に着き、嵐電の北野白梅町駅があります。




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2020 7/12の拝観報告3 最終(茶寮都路里 祇園本店)

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写真は、都路里パフェ。

京都幽玄を出て、二寧坂に戻りました。
この辺りでお香を買ったり、梅干をみたり。

一年坂を経て高台寺南門通を東へ。
そして下河原通を北上して、八坂神社の南楼門へ。
南楼門前の左手には、常盤殿への入口がありますが、京の夏の旅はなくなったな~~と、しんみり。
八坂神社の境内に入ると、いつもよりはまだ断然人が少ない。
というか、夏の旅どころが山鉾が今年は出ないんですもんね。
7/12でこの人の少なさ・・・京都の観光業界が心配になります。

西楼門から四条通へ。
ここでも左右のお土産もの屋さんを見て歩きます。
妻は長男ならおやつを頼まれていたらしく、今回は鍵善良房へ。
「老舗の定番のお菓子は教えておこうシリーズ」の一環ですw
今回は竹筒に入った羊羹の甘露竹と、山鉾巡行が行われないため今年限定の祇園まもりを買いました。
こちらは求肥を生地で包んだお菓子です。

この辺りで14:15頃に。
妻も疲れたようで休憩することにしました。
ふと見てみると前の都路里に行列がないじゃないですか。
すぐに入れるのなら行こうということで、急遽都路里へ。
いつもはスゴイ行列ですが、こういうところにも余波が垣間見えます。
久しぶりに都路里のパフェを頂きましたが、やっぱり美味しいです。
ただ店内のBGMが、やはりこの時期は祇園囃子。
いつもは「いよいよ夏だな」と思いますが、今年はこの悲しく聞こえますね。

おやつを頂いた後は、お店を見ながらさらに四条通を東へ。
南座の前を通過して、今度は南へ。
途中から宮川町のお店をみます。
コロナ自粛の期間中にお弁当を注文した水廉も行きたいお店の1つです。

この辺りをゆっくり見ながら、15:15頃に建仁寺裏のコインパーキングに戻り、そこから車で直接宇治某所に次男を迎えに行きました。

そして17:00頃に帰宅して、この日のお出かけはおしまいでした。

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2020 7/12の拝観報告2(京都幽玄)

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写真は、茶室 黄水仙。

二寧坂のスタバを出て、八坂通へ。
11:30にやって来たのが、八坂の塔の斜め前にある京都幽玄です。
旧三井邸を改装した日本料理店です。
アマ会のfrippertornicsさんが興味を示されたところ、ちょうど妻とランチに行くことになったので、乗っからせてもらいましたw

八坂通沿いの玄関から入りますが、斜面に建っているのでここは既に2階です。
2階には広間のお部屋がありますが、ここを通過して1階へ降り、写真の中庭を経てはなれの個室に案内されました。
松花堂三段重(4800円)だと広間のようですが、今回は一休.comで予約した個室確約6800円プランでした。

まずはお食事。
・季節の彩八寸
・椀物 湯葉真丈、冬瓜
・造里 伊佐木、真子鰈
・焼物 カマス、焼無花果、酢橘
・留肴 鱧、棒茗荷、ズッキーニ、ヤングコーン
・食事 トウモロコシと小柱の炊き込みご飯、京漬物、赤味噌仕立て
・甘未 西瓜、マンゴー、日向夏
でした。
全体的にありきたりな感じでは出してこられないです。
例えば鱧は梅肉ではなく、夏野菜と一緒に酸味のあるソースで頂きましたが、よく合っていましたね。
全体的によかったです。

何より普段は子供がいて世話しないですが、妻と2人でゆっくり頂けるのがいいです。

そして邸内です。
邸内はオール土足仕様になっていますが、いつも言うように正直数寄屋建築好きにとってはちょっと悲しいです。
個室も4畳半のお茶室のような感じでした。
北側の玄関(2階)から入り、広間のお部屋を通過し、古都という個室も覗けましたが、帰りは別ルートでした。
つまり邸内を半周して個室に入り、もう1/4周ほどして西側の玄関から出るという一方通行なので、最初のお部屋もしっかり見ておけば良かったです。
しかしこういうそこそこするお店では、他のお客さんへの配慮もあり、なかなかじっくり内部を見て歩くことができない感じはありました。

そういう意味でも先日の十牛庵の講座はありがたいですね。

13:00過ぎにこちらを出ました。

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2020 7/12の拝観報告1(スターバックスコーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店)

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写真は、スタバ 京都二寧坂ヤサカ茶屋店の店内。

日曜日です。
この日は小5の次男くんはアウトドアクラブへ、中2の長男くんは翌週からの定期考査のため家でお勉強の予定でした。
そこで僕と妻はお出かけすることにしました。

次男のアウトドアクラブは宇治某所でしたが、いつものように京都駅なら8:30集合、17:30解散で、現地なら10:00集合、16:15解散でした。
次男くんの塾の宿題もなかなか量があり、しかもこの日曜日の日中も勉強が出来ません。
宇治某所も自宅から車で送迎すれば片道30分強なので、9:15出発、17:00帰宅も可能であろうと判断し、現地集合解散にしました。

9:15に僕、妻と次男の3人は車で自宅を出ました。
10:00前に次男をアウトドアクラブに預け、僕と妻はそのまま車で祇園へ。
10:40頃に建仁寺の裏の大和大路通沿いのコインパーキングに車を停めました。

そこから八坂通を徒歩で東へ向かいました。
「ここも行きたいね」と言いながら、祇園 ささきの前を通過し、東大路通を渡ります。
すると目の前には八坂の塔が。
この辺りで11:30からランチの予定ですが、それは明日に。

それまで30分ほど時間があったので、お茶にしました。
やって来たのが二寧坂にあるスターバックスコーヒーの京都二寧坂ヤサカ茶屋店です。

こちらの特徴はなんと言っても、町屋をそのまま店舗に利用しています。
スタバは三条大橋西詰の川床がある店舗や、神戸北野の異人館をそのまま使った店舗など、変わり種店舗がありますね。

1階の入ったところで注文。
コーヒーなどすぐに出てくるものはその場でもらえますが、やや手が入るものは普通は隣のカウンターでもらいますよね。
しかしこちらは町屋のず~~~っと奥に入った1番奥のスペースに進んで、そこでもらいます。
そして主に席は2階になります。
イス席もありますが、写真のように座敷の席もあります。
お店の形状がそもそも奥に細長いため、席の配置も特殊で通常の店舗よりやや席数が少ない気もします。

しかしまだ新型コロナの影響があり、観光客数自体が少ないので、全然空席がありました。

妻といろいろお話をして、11:25頃にこちらを出ました。

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北野天満宮1 アクセス 通常拝観(北野散策2)

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写真は、三光門こと中門

アクセスは、京都駅からバスなら50系統がありますが、逐一停車するので遅いです。
101系統なら主要停留所のみの停車なので早いです。
しかし梅の時期の101系統は、非常に(異常に)混みます。

その際は、地下鉄烏丸線で今出川駅まで行き、203系統で烏丸今出川~北野天満宮前で下車すると、混雑は避けられます。

今出川通に沿って大きな一の鳥居があり、それをくぐったすぐ右手に影向松(ようごうのまつ)があります。
その奥に参道が約100m続きます。
参道の途中、左手に伴氏社があります。
ここの鳥居は京都3珍鳥居の1つで、重文です。
さらに参道には臥牛銅像が複数あり、撫でたところが良くなる(やはり頭が多いようです)と云われています。
やがて楼門が前に見えてきます。

拝観料は無料です。
楼門を入ると、左手にゑんま堂、右手に宝物殿があります。
左斜めに参道を進むと左手に絵馬所、右手奥に中門(三光門)があります。
中門沿いに左手に進むと、2015年に出来た庭園と紅梅殿、さらに摂社とたくさんの梅があります。
3月には、一面に梅の香りがたち込めます。

中門を入ると、正面に本殿があります。
本殿の左右にも立派な梅があります。
お参り後、左の門を出ると先程の梅のところにでます。

本殿の左奥が 御土居になります(A地点)。
御土居は、豊臣秀吉が洛中洛外の境界として築いた土塁です。
御土居の下は紙屋川が流れています。
通常は御土居の下には降りられません。

本殿の裏側にも梅があり、本殿裏を回りきった左手奥に北門が、右手前方に東門があります。
右手を直進すると1周して楼門に戻ります。

戻る途中の左手が前述の宝物殿になり、拝観料は300円です。
また宝物殿に向かって左手に神楽殿があります。




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北野散策の概要(北野散策1)

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図は、北野白梅町周辺

北野は「北野天満宮」を中心としたエリアで、「きぬかけの道散策」と「西陣散策」の中間点にあたります。

具体的には
北野天満宮→上七軒歌舞練場→西方尼寺→櫻谷文庫→真如寺→等持院→地蔵院 椿寺→平野神社→千本釈迦堂
です。

このエリアは、梅やさくらがきれいですので、特に初春が見頃です。

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相国寺9 特別拝観8 豊光寺(御苑周辺散策26)

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写真は、方丈前庭

豊光寺は、西笑承兌(せいしょうじょうたい)和尚が豊臣秀吉の追善のために創建した相国寺の塔頭寺院です。

アクセス
地下鉄烏丸線の今出川駅で下車し、1番出口から地上に出ます。
地上に出たら右へ。
約150m先の信号のある交差点(上立売通)を右へ入り、相国寺境内に入ります。
約50m進んだ最初の交差点を左へ。そこからさらに約200m進んだ右手に豊光寺の表門があります。

一時衰退しますが、明治時代に荻野獨園(おぎのどくおん)和尚が再興しました。
その際に室町幕府10代将軍足利義稙を祀った慧林院と子院の冷香軒も合併しています。

2018年の京の冬の旅で公開がありました。

表門を入ると、苔のきれいな前庭があります。
この左手奥に玄関があります。
玄関を入ると直ぐに方丈で、左手に内陣があります。
内陣中央には本尊の釈迦如来像が、右脇壇には開山の西笑承兌像が、左脇壇には合併された慧林院の開山である太嶽周崇和尚像がお祀りされていました。

室中のさらに奥の間には、西笑承兌の頂相、獨園和尚の頂相、足利義稙像、山岡鉄舟の書や西笑承兌が書いた毛頴偈(もうえいげ)などが展示されていました。

また方丈周囲の苔の庭園には退耕塔があり、方丈裏にある書院の前庭は白砂でした。

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相国寺8 特別拝観7 林光院(御苑周辺散策25)

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写真は、玄関の前庭

林光院には紀貫之邸にあったといわれる鶯宿梅(おうしゅくばい)という梅があります。

アクセス
地下鉄烏丸線の今出川駅で下車し、1番出口から地上に出ます。
地上に出たら右へ。
約150m先の信号のある交差点(上立売通)を右へ入り、相国寺境内に入ります。
約200m直進した右手に林光院の表門があります。

林光院は室町時代に創建された塔頭です。
平安時代にはここに紀貫之の邸宅があったそうです。
そこに鶯宿梅という見事な梅があり、それを村上天皇の命で一旦御所に移植されました。
しかし「勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はととはば いかがこたえん」と紀貫之の娘が詠んだ歌に心打たれた村上天皇が、この梅を返したという逸話があります。

2018年の京の冬の旅で公開がありました。

表門を入ると、苔のきれいな前庭があり、正面に玄関があります。
建物は、江戸後期に滋賀県の仁正寺藩邸を移築したものだそうです。
玄関を入ると書院があります。
こちらの襖絵はすべて平成29年に画家 藤井湧泉によって描かれました。
書院の襖絵は牡丹図です。
そして書院の奥の南庭の右手に鶯宿梅があります。
右隣の部屋の襖絵は、梅図です。

書院をさらに奥に進むと本堂になります。
本堂内陣には本尊の地蔵菩薩像がお祀りされており、襖絵は右手が龍図、左手が虎図です。

室中の間の左手の間の襖絵は松図で、右手の付書院がある間にはブドウとリスが描かれていました。

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相国寺7 特別拝観6 養源院(御苑周辺散策24)

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写真は、本堂

養源院(ようげんいん)は戊辰戦争の際に、薩摩藩の野戦病院となりました。
その際イギリス人医師ウィリアム・ウィリスにより、こちらで西洋式外科手術が初めて行われました。

アクセス
地下鉄烏丸線の今出川駅で下車し、1番出口から地上に出ます。
地上に出たら右へ。
約150m先の信号のある交差点(上立売通)を右へ入り、相国寺境内に入ります。
約50m進んだ突き当りを右へ。すぐ先の右手に養源院の表門があります。

通常は非公開ですが、2016年の京の冬の旅で特別公開がありました。

表門を入ると、正面に本堂、左手に玄関、さらに左手に庫裏があります。
右手には大川大明神のお社があります。
玄関で拝観料600円を納め、まずは右手の本堂へ。
本堂の内陣中央には、秘仏で像高170cmの毘沙門天像がお祀りされています。
右手は祠堂になっており、内陣の中央には本尊の薬師如来像、右手には虚空蔵菩薩像、左手には阿弥陀如来像、さらには伊藤若冲の位牌がお祀りされていました。
本堂の左手には毘沙門天像のお前立と、床の間には足利義政のブレーンの禅僧 横川景三の書画掛けられていました。

本堂の左手から出て、枯山水の中庭を経て長生軒へ。
こちらが前述の野戦病院として使われていたそうで、柱には薩摩藩士がつけたといわれる刀傷が残されています。

さらに奥に進むと書院の相和亭です。
近衛家の桜御所から移築されたそうです。
書院の前庭は池泉式庭園で、庭園の中にはお茶室の道芳庵があります。

2018年春の非公開文化財特別公開の際には、道芳庵で副住職による呈茶が別途1000円でありました。
相和亭から庭に降り、飛び石を渡り、露地庭園を経て正面の貴人口から入ります。
内部は4畳半で、床の間には千利休の書状の掛け軸、金閣寺の雨樋を使った花入、銀閣寺 東求堂の古材を使用した香合が設えてありました。

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相国寺6 特別拝観5 長得院(御苑周辺散策23)

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写真は、方丈前庭

長得院は相国寺の塔頭で、同志社女学校の教育に大きく貢献したM.F.デントンのお墓があります。

アクセス
地下鉄烏丸線の今出川駅で下車し、1番出口から出ます。
出口を右折し約150m先の上立売通へ右折します(なか卯が目印)。
相国寺の境内に入ると50m先で突き当たるので、ここを左折します。
浴室、大光明寺を左手に見て進むと、道が少し右クランクになります。
このクランクする手前の左手に長得院の表門があります。

通常は非公開ですが、毎年12/19の11:00~11:30までデントン先生永眠記念礼拝が行われ、この際は墓地まで入れます。
表門を入ると右手に庫裏、その左手に方丈への唐門があります。
この唐門の左の戸口から奥に入ります。

戸口の右手には苔のきれいな方丈前庭があり、左手に進むと墓地です。
墓地の比較的手前にデントン先生のお墓があります。
形は普通の仏式のお墓ですが、正面に十字架が彫られています。

さて記念礼拝です。
10:30頃から開門されています。
11:00から開始です。
黙祷→讃美歌→聖書朗読→祈祷→奨励者の紹介→奨励(その年招かれた方が、お話をされます)→主の祈りで、ほぼ11:30です。

一般でも参加出来ますし、平日でしたが80名ほど参加されていたので、それほど目立つことはないです。

2016年の京の冬の旅で特別公開がありました。
表門を入ったところで拝観料600円を納めます。
前庭を抜けて唐門をくぐり、向かって右手から方丈へ入ります。
方丈前庭は、苔がきれいな枯山水庭園です。

方丈の襖絵は、いずれも岸駒の婿養子である岸連山の筆です。
順に礼(らい)の間は水辺虎図、中央の室中の間は山水図、奥の檀那の間は波涛鷲図、そして左手奥に回って衣鉢の間は花鳥図です。
なお仏間の内陣には本尊の釈迦三尊像や5代将軍足利義量の位牌がお祀りされているそうですが、襖絵を見せるために襖が閉まっていました。
そして外の縁伝いに方丈を一周して元に戻り、終了です。

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相国寺5 特別拝観4 慈照院(御苑周辺散策22)

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写真は、客殿前庭

通常非公開ですが、5人以上で事前に申し込めば拝観可能ではあります。
2013年と2019年の「京の冬の旅」で特別公開されました。

表門から前庭をへて左に曲がり、玄関で拝観料600円を納めます。
まずは客殿(本堂)に上がります。
ここは足利義政の、そして後世には桂宮家(桂離宮の智仁、智忠親王など)の菩提所にもなりました。

客殿は3間からなり正面には本尊の十一面観音像、脇侍に不動明王像と毘沙門天像がお祀りしてあります。
右の間には足利義政像や帝鑑図屏風がありました。
客殿の前庭の左手には“陸舟松”があります。
帆を張った船のように見える大きな松で、苔の地面が海原を表現しています。
そして庭園の右手は石組みを配した枯山水庭園と左右で2段構造です。

客殿を抜けて裏に回り込みます。
廊下の突き当りには“二重丸炉”があります。
1つはよくあるようですが、2つはかなり珍しいそうです。

廊下の左手が書院の棲碧軒(せいへきけん)です。
ここは桂宮家の御学問所が下賜されたものです。
障子の下が網代、細かな欄間など、桂離宮の古書院と同じように作成されたそうです。

書院の前庭は苔のきれいな露地庭園です。
この庭園に降りて奥に進むと、お茶室“頤神室(いしんしつ)”です。
こちらは2013年だけの公開です。
四畳半で貴人口しかないです。
正面の床の間には“宗旦狐”の掛け軸があり、右手には持仏堂があり布袋像がお祀りされています。
しかしこの布袋像の首は利休の首にすげ替えられるようになっているそうです。
利休切腹後は堂々と利休像をお祀りできなかったために工夫だそうです。

二重丸炉に戻って進みます。
途中の左手には庫裏と棲碧軒の間の中庭があります。
廊下をまっすぐに進み、客殿に戻り終了です。

2019年は棲碧軒の奥にある収蔵庫も公開されました。
こちらには韓客詞章や朝鮮通信使に関わる書簡が展示されていました。
江戸時代、朝鮮通信使が訪日した際には、対馬から江戸に至る道中を相国寺の僧も同行していたそうです。

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相国寺4 特別拝観3 大光明寺(御苑周辺散策21)

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写真は、心字庭

相国寺の塔頭です。
普段から門の脇の小口が開いていますが、一応非公開です。

2012年「京の冬の旅」で公開がありました。
門前で拝観料600円を納めます。

ここは四親王家(皇位継承権のある4つの宮家)の1つ伏見宮家の菩提寺です(他の3つは桂宮家、閑院宮家、有栖川宮家)。

表門を入ってすぐ正面の”峨眉山(がびさん)の庭”は、厳しい修行を象徴しています。
右側の書院から内部に入ります。
中庭を過ぎて方丈に入ります。

方丈は例のごとく正面に3間、後ろに3間の構造ですが、正面の3間のみの拝観です。
正面の間には辰年の守りである本尊の普賢菩薩像があります。
また隣の間には伊藤若冲筆の“芭蕉小禽図”や第9代将軍足利義尚筆の和漢朗詠もあります。
方丈の前庭は悟りの境地を象徴する”心字(しんじ)の庭”があります。
白砂の枯山水庭園で、心の字状に苔の島があります。

裏の墓地には先の第9代将軍足利義尚の墓所もあります。




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相国寺3 特別拝観2 方丈(御苑周辺散策20)

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写真は、裏方丈庭園

通常方丈は非公開ですが、修復を経て2014年の春から特別公開が再開になりました。
今後も毎年3月末から6月上旬までは公開されるようです。
法堂、浴室とセットで800円です。

方丈の右手から入ります。
方丈ですので、表3間と裏3間の6間構造です。

まず手前が竹の間です。襖絵は王璘の竹林図です。
中央が室中で、襖絵は原在中(複製)の普陀落山の図です。
正面に掛けてあるのは加藤信清筆の法華観音図の軸です。
この観音図はよく見ると経文で描かれています(経文の集合体が、観音図に見える)。
手前に拡大したパネルが置いてあるので、それを見ればよくわかります。
最奥は梅の間です。
襖絵は、維明和尚筆の老梅の図です。
奥突き当りの杉戸絵は、原在中の白象図です。

方丈前庭は白砂の枯山水庭園です。
石組もないフラットな庭園です。借景に法堂がそびえます。

方丈の裏にまわります。
1番手前が琴棋書画の間です。
ここには足利義満が乗ったと云われる籠があります。
中央が御所移しの間。襖絵は土佐派の吉野山櫻の図です。
最奥は 聴呼(ちょうきょ)の間。
襖絵は原在中の仙人の図です。

裏方丈庭園は変わっています。
庭園中央を横断するように谷になっています。
左手には大きな立石で滝が表現してあり、ここから石の川が右手へと流れてきます。
谷への斜面はきれいな苔。
奥側の斜面には松や枝垂れ桜も1本あります。

聴呼の間から表へと1周して戻ります。
この途中に枯山水の中庭もあります。

観音懺法会 ご先祖追善供養 特別公開
6/17に観音懺法会が行われますが、その前に観音懺法会仕様の方丈が公開されます。
2016年は6/7~6/14で、平日は10:00~14:00、土日は10:00~16:00でした。
拝観料は1000円です。
方丈の玄関から入り、時計回りに裏に回ります。
裏から方丈に入ります。
方丈の室中には、白衣観音像と普賢・文殊菩薩像の軸が掛かっています。
そして方丈の竹の間と梅の間には、伊藤若冲 動植綵絵30幅のレプリカが掛かっています。

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相国寺2 特別拝観1 法堂、開山堂、宣明(御苑周辺散策19)

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写真は、紅葉の開山堂庭園

3月末~6月初旬に春の、9月中旬~12月初旬には秋の特別拝観があります。

拝観できるのは法堂、浴室の宣明(せんみょう)と方丈、秋は開山堂です。

拝観料は800円です。

法堂
ここには本尊釈迦如来像がお祀りされており、天井に描かれた 狩野光信の蟠龍図が有名です。
“鳴き龍”といい、下で手をたたくと長く響き龍が鳴いているように聞こえます。

開山堂
一名円明塔とも云われ、開山の夢窓国師をお祀りしています。
堂内には夢窓国師像や足利義満像があります。
杉戸絵は円山応挙、応瑞筆の芭蕉小狗子図です。
また前庭は龍渕水の庭という枯山水庭園です。
背後に立派な鐘楼の一名洪音楼が見えるのもアクセントになっています。

昔の浴室です。
入って正面に跋陀婆羅菩薩(ばったばらぼさつ)像がお祀りされています。
階段で上に板の間と囲いがされた蒸し風呂があります。
周囲には蒸気浴の仕組みなどが解説されています。

相国寺に来られるなら法堂内や庭園も見られる特別拝観時が是非おすすめです。




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相国寺1 通常拝観 アクセス(御苑周辺散策18)

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写真は、紅葉の法堂

相国寺(しょうこくじ)は正式名称を「相国承天禅寺(しょうこくじょうてんぜんじ)」といいます。
あの金閣寺、銀閣寺を境外塔頭に持つ大寺院で、京都御苑の北隣にあります。

アクセス(簡易地図
地下鉄烏丸線の今出川駅の出入口3を出て、左折し御所を右手に見ながら約200m進みます。
すると右手に今出川御門が見え、そこを反対に左折して150mの正面に“総門”が見えます。

拝観無料です。

総門の左手には“勅使門”があり、総門を入った左手には放生池に架かる天界橋があります。
直進すると、大きな道と交差します(A)。
これが上立売通で、ここを左折して200m先の右手に、水上勉の“雁の寺”で有名な“瑞春院”があります。
Aを直進すると右手に鐘楼の一名洪音楼、先の右手に開山堂、左手に法堂が現れます。
鐘楼の右手奥には、宗旦狐をお祀りする宗旦稲荷社があります。
さらに進んだ突当たりに庫裡、左手に方丈、さらに左に進むと宣明と大光明寺が、右手に承天閣美術館があります。
承天閣美術館は時期毎に、様々な宝物の展示をしています。

通常拝観では伽藍内部の拝観はありません.
総門から法堂まで200mと寺領はかなり大きいので、雰囲気を味わうことはできます。
しかし折角来られるなら、次に述べる春と秋の長期特別拝観の時がおすすめです。

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