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二条城2 二の丸庭園 本丸庭園 天守閣跡 清流園(二条城散策3)

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写真は、二の丸庭園

二の丸御殿を出ると、二の丸庭園です。
書院造庭園で、入って左手にとても広く中央に池が拡がります。
松と苔と石組みがあり、左手へ苑路に沿って外周の一部をまわりながら鑑賞します。
この庭園の正面奥は入れませんが、こちらに後水尾天皇行幸の際の御殿があったそうです。
2016年や2017年のツアーでこちらに入れました。
御殿から池に浮かぶ月見台へは廊下で繋がっており、その沓石が痕跡として残っています

二の丸庭園を出る際には左手の門から出ます。
しかし2017年1/7~3/18までは、ここを右に曲がり、二の丸御殿の中庭が公開されました。
二の丸御殿の裏手に当たります。
二の丸御殿を裏側から見ることが出来ました。

二の丸庭園を出ると内堀があり、正面の東橋を渡ると本丸櫓門(重文)が、ずっと右手に鳴子門(重文)、ずっと左手に桃山門(重文)が見えます。
本丸櫓門から本丸庭園に入ります。
本丸御殿内は2024年9月から事前予約制で公開になりました。

本丸庭園は芝生の遊歩道のようで、松やもみじが所々にあり、広々しています。
本丸の内部から外周を見ると、石の階段が全周に渡ってあり、これを雁木といいます。
いざ外部から攻められた場合は、雁木を登って堀の石垣の上に立ち、ここから外部の敵に弓や鉄砲で攻撃します。
本丸の端に進むと天守閣跡があります。
石垣の階段を上りますが、結構急です。
天守閣跡からは二条城の敷地が一望できます。

石垣から本丸を出て内堀にかかる西橋を渡ります。
春はこの辺りの紅枝垂れ桜写真2)もきれいです。
T字路になり、左まわりで帰ると突き当りに重文の西南隅櫓があります。
2020年にはこの前に、アジサイ苑が出来ました。
さらに左手に進むと梅苑や桜の園があり、春はこちらがいいです。

通常は右回りで帰ります。
ちょうど右に90度曲がるあたりに埋門(うずみもん)こと西門(重文)の案内板があります。
この案内の奥に西門がありますが、通常は非公開です。
また順路の右手には土蔵(重文)もあります。

さらに進むと進路に対して直角に北中仕切門があります。
この中仕切門は南北に一対あります。
わざわざ沿路に直角に建っているのは、外から中仕切門を攻撃すると、堀に背を向けることになります。
すると前述の本丸内部の雁木を登った守備側は、背後から攻撃出来ることになるからです。

北中仕切門を越えると、庭園清流園があります。
清流園は池泉回遊式の和庭園と芝生の洋庭園からなります。
通常は洋庭園には入れますが、和庭園は入れません。
庭園の右手に見えるのが和楽庵で、中央の池越しに見えるのが香雲亭です。
香雲亭からみる清流園が正面になるのできれいです。
また清流園の向かいにはもみじが密集しており、秋は紅葉がきれいです。

ルートに沿って戻ってくると、左手に北大手門が見えます。
この先は枝垂れ桜や紅枝垂れ桜がたくさんあり春は非常にきれいです。
北大手門に向かう道の右角にあるソメイヨシノが京都府の標本木です。

角を右に曲がると、最後に二の丸御殿の東側に出ます。
この左手には収蔵庫があり、1年に4期(1期60日)展示が100円で行われています。
右手には二の丸御殿の台所がありますが、通常は非公開です。

この先の左手には休憩所があり、さらにまっすぐに進むと入口の東大手門に戻ってきて終了です。




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二条城1 アクセス 唐門 二の丸御殿(二条城散策2)

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写真は、唐門と二ノ丸御殿

堀川通沿いで、御池通と丸太町通の間にあり、ほぼ京都市中心部にあります。

アクセスは、地下鉄二条城前駅からすぐです(簡易地図)。
バスなら二条城前が最寄りですが、堀川丸太町でもOKです。

地下鉄東西線の二条城前駅の出入り口1番から地上に出ると、正面に二条城が見えます。
二条城に沿って右前方の道を直進した左手に参観受け付けがあります。

入城料は600円で、注意点は12月、1月、7月、8月の毎週火曜日は休城日です。
和装で来ると入城料無料や、1月~3月は京都検定の級持ちは入城料無料などのイベントをやっていたりします。

東大手門から入ります。
入ってすぐ右手に番所があります。
ルートに従って左手に進むと、立派な唐門があります。
これをくぐった正面が二の丸御殿の入口で、御殿内に上がります。

二の丸御殿
まずは遠侍で右手から柳の間、三の間、二の間です。
三の間、二の間は襖絵が虎なので、虎の間といわれています。
登城した大名の待合です。
2018/7/4~8/6まで、虎の間に入室出来ました。
二の間の角を曲がると、背後に一の間があります。
2021/12/22~2022/1/24まで、一の間に入室出来ました。
襖絵は狩野甚之丞の竹林群虎図で、今は複製に代わっています。
天井画は亀甲紋ベースで、円の中に唐花や鶴が描かれています。
また右手(二の間との間)の欄間は、松と芙蓉の透かし彫り、
左手奥(勅使の間との間)の欄間は、松と薔薇、松と唐椿の透かし彫りでした。

次に式台で、大名が老中と謁見する場です。
2019年1/4~1/27、2024/7/24~8/26まで入室して内部が見学できました。
正面の松図は通常拝観の廊下からも観れますが、障子裏面の花鳥図には海棠が咲く春や、ススキや竜胆に雁が飛ぶ秋の風景が描かれています。
ただしこれらは複製です。
また格天井の一枠一枠には二羽の孔雀が向かい合い、周りには牡丹唐草が描かれており、これは1626年のものです。

さらに大広間です。
欄間は35cmの檜を透かし彫りにしたもので、二の間の天井は折上格天井(格式が高い)。
一の間の天井は二重折上格天井で、右手は帳台構(武者隠し)になっています。
2021/7/14~8/30まで大広間二の間の特別入室がありました。
襖絵は松孔雀図です。
金地に大きな松がメインで、二の間には孔雀、一の間には錦鶏も描かれています。
  
そして黒書院です。
ここは将軍が親藩や譜代と対面したところです。
手前に三の間があり、2020年7/15~8/24と2024/1/4~1/29まで入室して内部が見学できました。
襖絵は松で、長押の上は松林の浜辺で、長押の下は夏から冬に至る景色で、部屋の手前側には松の下に青いりんどうの花が、奥側には松の下に寒菊が描かれています。
天井の牡丹唐草の下地に4つの唐花模様が描かれており、これは建設当時のものだそうです。そして釘隠しは熨斗に包まれた牡丹の意匠でした。

奥に二の間と一の間があります。
2023/1/4~1/30は二の間に入室出来ました。
一の間には大きな床の間や違い棚があり、背後には雪化粧の松竹梅図。
天井は折上格天井で中には鳳凰が描かれていました。
二の間の襖絵は満開の桜で、長押の上は山水図の水墨画。
格天井には牡丹唐草の地紋に唐花が描かれていました。

最後が白書院で将軍の居間と寝室です。
奥に行く程プライベートエリアです。

最奥まで来たので、今度は逆に黒書院→大広間→式台→遠侍と裏側を戻りながら帰ります。
蘇鉄の間の先は大広間の一の間の裏で、その左隣が帳台の間で2025/1/4~2025/1/27まで扉が開扉され内部が見れました。
14畳間で無地の格天井。
帳台の扉絵だけはオリジナルの花鳥図が残っており、その他は明治の離宮時代に京都御所の障壁画が転用されたものです。 
長押の上は武蔵野図、長押の下は竜田風俗図です。

さらにその左には四の間があります。
2022年7/20~8/29まで入室出来ました。
全面に狩野山楽の巨大な松が描かれており、右手の襖には手間に鷲、奥の岩の上には鷹が、正面の襖には枝から下方を睨む鷹が描かれています。
正面上の欄間には、松、唐椿、薔薇、根笹などが彫りこまれています。
長押には大きな花熨斗型釘隠が、格天井の中には金の孔雀が描かれていました。
遠侍の裏側には一の間と勅使の間があります。
勅使の間は、2021年1/4~1/25と2023年7/19~8/21まで入室出来ました。
勅使の間は上段の間と下段の間に分かれており、下段の間の正面は檜桃図です。上段の間に向かって右手は檜図、左手の廊下側、障子の下が桃図、障子の上が楓図です。下段の間も上段の間も格天井で、上段は折り上げ。両天井の意匠は共通で、二種類の唐花が交互に並んでいました。




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二条城散策の概要(二条城散策1)


図は周辺の簡易地図


「二条城」は洛中の中心部に近く、アクセスも良い世界遺産ですので、多くの方が行かれるでしょう。

しかしその近辺にも面白いところがあります。

”二条城散策”は、二条城はもちろん、その周辺の散策コースです。
正しくは「二条城とその周辺散策」ですが・・・、なんかスッキリしないので、「二条城散策」に命名しました(笑)。

具体的には
二条城→神泉苑→二条陣屋
です。




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2021 5/9のおやつ報告2 最終(京都 高島屋 朧八瑞雲堂の生どら焼)


写真は、季節の生どら焼。

先日の報告のように、ランチを十両で頂き即刻帰宅。
帰宅後、14:00頃からは大相撲初日のTV観戦w

そして15:00になったので、朝に買ったおやつを持ってきます。
日曜日は高島屋京都店では、朧八瑞雲堂の生どら焼を販売しています。
味が3種類あって、小倉、抹茶と季節のものでした。
小倉や抹茶は頂いたことがあるので、もちろん季節のものにしました。
ただし1人2つまでの購入なので、僕と妻で別々に並んで4つ購入しています。

「さてでは季節の味を発表したいと、思い~ます。」
「是非、お願い致し~ます。」
「ドゥルルルルルルルル~~ドゥン(ドラムロール)」
「生どら焼き~です」
「なん~~の!?」
こんなボケするぐらいですから、「ピスタチオ」ですw

以前にも書いたように、こちらのクリームはあっさりしているので、分厚そうに見えますが全然大丈夫です。
ピスタチオの風味と薄緑色がいい感じでした。

コロナ自粛でもおやつと大相撲があると退屈しないですねw
 
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2021 5/9のランチ報告1(十両)


写真は、特選 よこわ造り定食 1500円。

日曜日です。
もう全く拝観の予定もないです。
とりあえず10:00過ぎに次男を塾に送った足で高島屋の地下食へ。
この日の夕食とおやつを買いに。
おやつは明日の掲載で。

買い物から一旦自宅へ戻り、今度は家族でランチへ。
11:30にやって来たのが、熊野神社前(東山丸太町)周辺にある十両さんです。
魚の定食のお店です。
外観は古く、内観もいかにも古い定食屋さんという感じですが、コスパはスゴイです。



メニューは壁のホワイトボードに書いてあります。
お刺身系を頼まれる方が多いようです。
ウチもうちも特選よこわ造り、ヒラマサ造り、モンコウイカ造りを注文しました。
特選よこわ造りが上の写真です。
あとこれにお吸い物も付きます。
とにかくお刺身の量が多いです。
しかも美味しい。
どれもお刺身の量が多かったので、最初に家族間で少しずつ交換して頂きました。
恐らく女性の方だと、ごはんなしでおかずだけでも満腹になるでしょう。

なかなか緊急事態宣言で京都観光にも来れないと思いますが、また来れる状況になった際には是非来てください。
 
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2021 5/4のおやつ報告(ARROW TREE)


写真は、あまおうKINGパフェ 2090円。

GWももう明日で終わりの火曜日です。
もちろん掲載している家族での食事以外にはどこにも出かけていません。
またまた今年は次男が小6で受験生なので「不幸中の幸い」ではありますが、
次男くんは朝から晩まで勉強です。

そこでさすがにかわいそうだということになり、以前から次男が大好きなフルーツパフェを食べに出てきました。

三条大橋西詰付近にある果物屋さんのARROW TREEのイートインで、季節のパフェ「あまおうKINGパフェ」を頂きました。
こちらはもうすぐ終売で、前日からメロンパフェが始まっていました。

写真のようになかなか巨大です。
後ろの紙ナプキンと比較すれば分かりますが、30㎝ぐらいあります。
税込み2090円。

特徴はとにかくイチゴが多い。
全体積の過半数がイチゴですね。
外周のイチゴの中は、イチゴ味のアイス、バニラアイス、生クリーム、カスタードクリームが上層部にあり、最下層はフレークが入っていました。

とにかく満足できました。
次男が言うには秋の「巨峰KINGパフェ」の方がさらに美味しかったというので、是非秋にも行ってみたいです。
 
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2021 5/2のランチ報告(水ノ雅 KYOTO FUSHIMI )


写真は、庭園。

この日は午前中、家族で伏見に用事がありました。
GW、どこにも行く予定もなかったので、この日はランチをして帰ることにしました。
ランチにやって来たのが、伏見桃山駅の南側にある水ノ雅 KYOTO FUSHIMIです。
2019年2月のむすびのの時代にウィンタースペシャルで1度来ています。
齊藤酒造の社長さんの私邸を改築して、フレンチのお店をしておられます。

ランチは1番お手頃な3700円(税別)のコース。
内容は下の写真のような感じ。
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1 アミューズ: カリフラワーのムース 自家製英勲風味カラスミと昆布出汁のジュレ 。さわやかでお出汁の風味が効いています。
2 オードブル:旬の京地野菜の菜園風 ~ジャルディニエール~ 京都伏見 齊藤酒造の酒粕ソースで。こちらは向島の農園から直送されるお野菜を使っているので、総じてお野菜が美味しかったです。
3 スープ :たまねぎとじゃがいものスープ。最後にたまねぎの香りが鼻に抜けます。
4 メインディッシュ:6つから1つを選びますが、2つは追加料金なし、3つは+1100円、1つは+2200円で、ウチは全員+1100円のから選びました。
僕のは牛フィレ肉のロースト 玉葱ドレッシングと醤油塩 京地野菜添えです。
お肉も当然美味しいのですが、ここでも付け合わせのお野菜が抜群でした。
5 ひとくちカレー:このデザート前のタイミングで希望すれば出てきます。
いるかいらないか聞かれるので、お腹いっぱいならスルー出来ます。
6 デザート:和三盆のブランマンジェと苺のソルベ。デザートも文句なしでした。
最後にコーヒーも出てきます。

メインで追加料金が発生しているので、税込みで1人約5000円になりましたが、
結構量が多かったですし、美味しさのレベルも5000円の価値は十分にあったと思います。

1時間20分ほど食事をして、車で帰宅しました。

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東福寺26 南明院(東山南部散策26)


写真は、墓地側からみた境内(左が本堂、右が庫裏)。

小牧長久手の戦いの後、豊臣秀吉が徳川家康と講和するために自身の妹である旭姫を家康に正室として嫁がせました。
南明院(なんめいいん)には、その旭姫のお墓があります。

アクセス
本当の最寄駅は京阪の鳥羽街道駅ですが、JRと京阪電車の東福寺駅からでも行けます。
光明院より南、境内の南端にあたります(簡易地図)。
鳥羽街道の駅を降りて左折し、京阪とJRの踏切を渡り突き当りまで進みます。
突き当りを左へ。約100m進むと交差点があるので右折します。
そしてさらに突き当りまで進みますが、ここの坂はかなりキツイです。
この突き当りに光明院があるので、ここを右折して約100m進んだ左手に表門があります。

室町時代、4代将軍足利義持が、業仲明紹(ぎょうちゅうめいしょう)を開基として創建しました。
桃山時代に聚楽第で没した徳川家康の正室旭姫が葬られました。
1917年に全焼しますが、その後本堂が再建され、1977年には庫裏も再建されています。

表門を入ると、まっすぐに登坂の参道があります。
坂の途中、左手には地蔵菩薩の石像がお祀りされています。
さらに坂を上ると左手に庫裏、右手に本堂があります。
本堂の前の箱に書き置きの御朱印があります。
日付は備え付けのスタンプを自分で押します。
御朱印代300円は、坂の途中にあった地蔵菩薩の浄財箱に入れるように指示があります。
さらに坂を上ると墓地があります。
墓地の正面に「旭姫の墓」の案内板があるので、それに従って右手に進むと、
旭姫のお墓があります。

御朱印を頂きに行った際、本堂にお参りさせて頂きました。
本堂の右手の玄関から入ります。
左に進むと方丈(本堂)です。
内陣には本尊の釈迦如来像がお祀りされています。
本尊が消失したのち、東福寺の大仏の裏にあった釈迦如来像を、こちらの本尊としてもらい受けた仏像だそうです。

内陣の右手には6畳と8畳の間があり、その奥には最近改作された枯山水庭園の蒼弯庭がありました。

 2021/10/30~11/7に秋の非公開文化財特別公開で公開がありました。
入口は同じで内陣の右手に明兆自画像が、右手の床の間に旭姫像が展示されていました。
また蒼穹庭に沿った方丈の右手に書院があり、掛け軸などの寺宝が展示されていました。




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2021 5/1の拝観報告(東福寺 南明院)


写真は、本堂裏の蒼弯庭

GW、5/1です。
さすがに今年のGWは出かける予定がなにもありません。
ほとんど外にも出ていないので、この日はちょっと出てみました。
10:45頃に自宅を出て、地下鉄東西線と京阪電車で鳥羽街道駅へ。
まずは東福寺の正覚庵に来ました。
書院の襖絵を新調されたので、そのお披露目が5/2までありました。
襖絵を拝見して帰る際、正覚庵の掲示板をみると、
光明院と南明院の御朱印情報がありました。

昨年秋の特別拝観がなくなった南明院の御朱印は頂いておこうと思い行ってみました。
すると本堂前に書き置きがあり、御朱印代は浄財に自分で入れておく形式でした。
ただこの日の午後に法要があるため、外をご住職がお掃除されており、御朱印代は直接受け取って下さいました。
そこですかさず「本堂にお参り出来ないでしょうか」と伺うと、OKでしたw
御朱印は本来お参りした証として頂くもの
+法要があるので確実に本堂は綺麗な状態
なので、こういうケースはお参りOKになることが多いです。

詳細は今後の本編に掲載しますが、仏像は本尊のみで、本堂の裏に写真のような枯山水庭園がありました。
帰りには旭姫のお墓にもお参りして、12:00前にはこちらを出て帰宅しました。
コロナ禍にあって、とてもラッキーな1日でした。

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住心院

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写真は、毘沙門天尊法要の際の本堂(左)と妙見宮(右)。

住心院は岩倉にある本山修験宗の単立寺院です。

アクセス
山中にあるので、車で行かないと無理です。
実相院の前に公園があるので、この公園の角を右折します。
まっすぐに進むと道なりに右折して第2北山病院に突き当るので、ここを左折します。
ここからあとは直進するだけです。
約1.3kmあります。
道が狭く、車1台がやっとで、行き違いが大変な場所もあります。
最後は佛教大学の岩倉運動場の手前右手に「住心院」の石柱があるので、この坂を登ります。

坂の距離はそれほどでもないですが、傾斜は結構キツイです。

当初は室町時代に長乗が新熊野に開きました。
聖護院門跡の院家(門跡寺院を補佐する塔頭)であり、非常に大きな直轄地があったそうです。
江戸時代の宝永の大火により類焼し、その後は六角堂の近くに再建されました。
明治の神仏分離令以前までは新熊野神社の別当は住心院の住職が兼務していたそうです。
2011年に現地の岩倉に移転しました。

坂を登ると右手に庫裏と書院があります。
さらに先が護摩炊きが出来る広場になっており、左手奥に本堂、本堂の右手に妙見宮があります。

毘沙門天尊法要 採燈大護摩供
毎年4月の第4日曜日に採燈大護摩供が行われます。
当日、本堂にお参りしました。
内陣中央に本尊の毘沙門天像、脇侍として右手に吉祥天像、左手に善膩師(ぜんにし)童子がお祀りされています。
左手の脇壇には役行者像、右手の脇壇には不動明王像、さらに右手には愛染明王像がお祀りされていました。

11:00から開始。
山伏問答、法弓・剣・斧の作法等が11:30頃まで。
11:30から護摩が炊かれます。
護摩が鎮火した後、12:30 頃から火渡りが行われます。


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山科 妙見寺・法敬寺 しだれ桜


写真は、御開帳時の表門。

妙見寺(みょうけんじ)は山科にある日蓮宗寺院で、平安遷都の際四方にお祀りした妙見大菩薩のうち、東に祀られたのがこちらだったそうです。

アクセス
五条通(国道1号線)を東へ進み、東山トンネルを過ぎて山科区に入ります。
しばらく国道1号線は新幹線と並走しますが、国道1号線が北に折れる手前の山科大塚の交差点を南へ右折します。
そこから約350m直進し、南大塚の交差点で左折します。
この道が妙見道で、これをさらに約350m直進した左手に妙見寺があります。

平安時代に妙見大菩薩がお祀りされますが、その後は長く荒廃します。
江戸中期の妙見信仰で再興したそうです。

通常無住の寺院で、お寺は近隣の檀家さんが管理しておられるそうです。
御住職は他寺院との兼務なので、偶数日の午後ならおられる可能性があり、
御主題はその時なら書けるそうです。

表門を入ると右手に庫裏、左手に鉄筋コンクリートの本堂、参道の突き当りに妙見堂があります。
妙見堂の右手に観音堂、さらにその奥に吉富稲荷大明神と玉光弁財天がお祀りされています。

2021/4/14~4/18まで33年ぶりに妙見大菩薩の御開帳大祭が行われました。
妙見堂が開扉されており、内陣の奥に本尊の妙見大菩薩像がお祀りされていました。
真っ黒で飾りがなく、左の手に蛇、右の手に釼(つるぎ)を持った像でした。

法敬寺
椥辻にある浄土真宗寺院で、門前のしだれ桜が見事です。
アクセス
地下鉄東西線の椥辻駅の1番出口から地上に出ます。
左手に進み約50m先の醍醐道の側道に進みます。
この道を約330m進んだ西楽寺の角を左に曲がった突き当りに法敬寺があります。

由緒は不詳です。
突き当りの表門の、右手に大きなしだれ桜があります。
早咲きで御苑のしだれ桜と同じぐらいのタイミングで満開になります。

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月橋院


写真は、本堂と前庭。

月橋院(げっきょういん)は観月橋にある曹洞宗寺院で、豊臣秀吉が最初に造った指月伏見城の跡地付近にあります。

アクセス
京阪電車に乗り、中書島駅で宇治線に乗り換えます。
1つ先の駅である観月橋駅で下車し、改札を出て右手の外環状線の信号を渡ります。信号を渡って右へ。
約350m先、大島病院を超えた左手に月橋院の表門があります。

南北朝時代、北朝3代の崇光天皇の皇子、伏見宮栄仁親王がこの地に隠棲しました。そして室町時代に、その孫が後花園天皇として即位します。その後花園天皇を弔うために般若三昧院が建立されました。しかし豊臣秀吉が最初の伏見城(指月)を造るため、般若三昧院は洛中に移転。その後その跡地に月橋院が出来たそうです。

通常は非公開の寺院ですが、2021/4/9のウェーブ産経の「幻の伏見城と秀吉が築いた城下町・伏見を訪ねて」で内部にお参りしました。

表門を入ると右手に庫裏、右手奥に書院、正面に本堂、左手奥に墓地があります。
本堂の前庭には大きな五葉松があります。
墓地の手前には観音堂がありました。
庫裏には護法寺の旧仏である毘沙門天像がお祀りされています。

本堂の右手から内部に入りました。
まずは右手の本堂へ。
本堂の内陣中央には本尊の釈迦如来像と左右に普賢。文殊菩薩像がお祀りされています。
また内陣後方の左手には達磨大師像、右手には大権修理菩薩像がお祀りされていました。
さらに左手の脇壇にお厨子があり、その中に後崇光院(後花園天皇の父)の念持仏と云われる聖観音菩薩像や護法寺の旧仏と云われる多聞天像がお祀りされているそうですが、お厨子は閉まっていました。
 
入口から右手の書院へ。
書院は8畳と10畳の広間で、その前庭は苔のきれいな枯山水庭園でした。
そしてこの庭の右端に茶室の指月庵があり、書院と接続しています。
書院の左手奥に茶室の水屋があり、その奥に2畳台目の小間がありました。


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新居家住宅


写真は、離れの庭。

新井家住宅は淀にある大正末期の邸宅で、登録有形文化財に指定されています。

アクセス
京阪電車の淀駅で下車し、中央出改札口から出て左手の4番出入口から道に出ます。
正面の道を競馬場とは逆の右に進みます。
約150m先の高架下の交差点を左折します。
約200m先でT字路になるので右折。
ここから約300m直進すると左手奥に文相寺が見えるので、ここへ左折します。
約40m先の左手に新居家住宅があります。

大正15年に上棟され、昭和12年に2代目のオーナーになりました。
その方は橋本の遊郭の経営者で、その時に離れが増築されました。
昭和19年から今のオーナーになり、ほぼ当時のままに直したそうです。

現在もお住まいのお宅なので、通常はお伺い出来みません。
しかし2021/3/21、まいまい京都のイベントで内部に入れました。

外観は表に洋館があり、それに連続して和風の主屋が接続しています。
石段を数段登り、主屋の玄関から入ります。
玄関を入ると4畳半の取次の間があります。
左手に洋館、右手に10畳の和室、正面左手奥に2階への階段があります。

まずは左手の洋館へ。
側壁は漆細工塗りの黒目の壁で、右手奥にはガスストーブの暖炉があります。
暖炉のタイルは泰山タイルの様にカラフルできれいです。

階段で2階に登ると、洋館の2階になります。
大きな窓には3つ並列でステンドグラスが入っています。

玄関に戻り、右手の和室へ。
10畳の和室で、床の間、付書院があります。
襖の桟には矢の意匠。
付書院脇の欄間は梅と竹。
隣の6畳間との間の欄間は、松に鶴。
松竹梅になっています。
10畳の和室の外には表の庭園があり、巨大な鞍馬石の沓脱石があります。

10畳間の奥には6畳間を経て、裏庭と離れがあります。
離れは裏庭より1段高く、庭の上に張り出すようになっています。
離れの床の間や付書院は自然木などを使っており、天井も一部が網代になっています。連子窓もあり、広間の茶室のようでした。


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2021(令和3)年 第46回京の夏の旅 速報

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写真は、豊国神社 書院

新型コロナウイルス第4波で春の非公開文化財特別公開も中断になってしまっています。
そんな折、アマデウス会のWAN初代から京の夏の旅の速報が伝わってきました。
こちらもちゃんと開催できるのが自体が危ぶまれますが、とりあえず速報だけしておきます。

日程は7/10(土)~9/30(木)。
10:00~16:30です。
ちなみに祇園祭の宵山や山鉾巡行は早々に今年も中止が決まっています。

分類の解説
頻度の分類
A:普段から拝観しており、寺宝の特別公開
B:1年で3回以上、特別拝観があるところ
C:1年に2回は定期的な特別拝観があるところ(主に春と秋)
D:1年に1回は定期的な特別拝観があるところ
E:数年単位でしか特別拝観がないところ
拝観エリアの分類
1:通常拝観と同じ。
2:通常拝観では入れない一角が公開される、もしくは寺宝が公開される
3:普段は全く拝観謝絶

A-1 上賀茂神社:いつもの本殿、権殿と寺宝公開。
B-2 下鴨神社:いつもの本殿、大炊殿、。
A-1 北野天満宮:いつもの寺宝展です。
C-1 大覚寺 霊宝館:こちらも例年春と秋は展示しています。
E-2 豊国神社 宝物館書院:宝物館は通年で公開していますが、書院はめったにないです。
B-2 六道珍皇寺:春と秋には独自公開をしていることが多く、昨年秋の非公開文化財当別公開でも公開がありました。
B-2 旧三井家下鴨別邸1階は通年公開で、2階も春や秋に公開していることが多いです。最近はお茶室見学のイベントもやっていますね。

正直いうと、恒例の特別公開に乗っかった印象は拭えませんが、コロナ禍ではいつ中止になるか分からないのでしょうがないでしょうか。
その中では豊国神社は書院という付加価値を付けたのは「京の夏の旅の矜持」でしょうかw


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きんせ旅館


写真は、玄関ホール。

元は築250年の島原の揚屋でした。
今は改装して旅館とカフェを営業しておられます。

アクセス
京都駅方面から市バスに乗り島原口で下車します。
大宮通を少し戻っと花屋町通との交差点を右折して約400m直進すると島原の大門につきます。
門をくぐってさらに約100m進んだ左手にきんせ旅館があります。

カフェバーの営業は火曜日が定休日で、15:00~22:00です。

扉を開けると玄関ホールがあります。
左手には「いわしコーヒー」という焙煎所があります。
正面にはさらに店内への扉があり、きれいなステンドグラスや床には泰山タイルが敷き詰められていました。
泰山タイルは大正から昭和にかけて池田泰山が泰山製陶所で作っていたものです。

左手の扉から中に入ります。
内部は広いホールで、かつてはダンスホール、今は喫茶の店舗になっています。
ホールは左手にも続き、タイルの張られたカウンターがもあります。

窓のステンドグラスは牡丹やバラなどののデザイン。
床は組木、天井は折上格天井になっています。
さらに奥の扉を出ると奥にお庭があり、その廊下の左手奥にトイレがあります。
このトイレの床のタイルがブルーや紫できれいなので、是非見てください。


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