私が住む地域はリンゴの産地で
新品種のリンゴが数多く生まれている。
それらのリンゴは市場に出回る前に試しとして
地元の農協直販で売られる。
私は今までは物珍しさからそれらを買い、味見をしていた。
最近はあまりに新品種が多いので、味見を諦めてただ眺めている。
いつの間にか感動が無くなり無関心になっていた。
7日日曜日裏山に鳥撮りに行ったおり、
リンゴ農園が目に入り立ち寄った。
その時にたまたまムーンルージュという新品種が目に入り
それを買ってきた。
このリンゴに特別興味があったわけでもなかったのだが
その横文字のリンゴ名が気になり買ってみた。
私はそのリンゴ名をムーランルージュと勘違いした
一字違いのムーラン・ルージュ
それはフランス、パリ18区モンマルトルに在るキャバレーだ。
ウィキペディア(Wikipedia)より
ムーランルージュの姿
下着をまとわずロングスカートから足を上げて踊るフレンチカンカンが有名。
ムーランは風車という意味だ。
スカートを上げた姿が風車に似ていたからだろう。
オッフェンバック作曲の「天国と地獄よりカンカン」をバックに踊る。
1900年代後半においてこのキャバレーのコントは日本の芸能界に
大きな影響を与えたと大橋巨泉さんがTVで発言していた記憶が有る。
ムーラン・ルージュとムーンルージュ、一字違いではあるが
ムーランは風車でムーンは月。全く関係はなかった。
二日ほどテーブルに置きっぱなしになっていたムーンルージュ
昨日夕食後食べてみた。
ムーンルージュ
見た目はどちらかというとパッとしない印象。
切った状態
全く先入観無く切ったので
思いがけずにいきなり紅い切り口が出てきて驚いた。
それでネットで調べてみた。静かに人気が出ている品種らしい
ネット上では売られているが市場にはあまり出回っていないようだ。
ポケマルさんの情報による
長野県中野市生まれ。2018年に品種登録がされている。
「いろどり」と「ふじ」の掛け合わせにより誕生した。
「なかの真紅」や「炎舞(えんぶ)」も
同じ親を持つ赤肉系品種だ。
赤い果肉のリンゴが最近少し市内に出回っている事は知っていたが
今までに一回も出会ったことはなかったので
まさかこのリンゴがそれだとは思ってもいなく
こんなに身近な農園で栽培されている事も知らなかった。
先日知り合いに色々な品種のリンゴを混ぜて送ったばかりだった。
このリンゴは昨日買ったので詰め合わせに間に合わなくて
送れなく残念だ。
奇をてらった物は美味しくないという先入観があったのだが。
このリンゴを今回食べてみたら予想外に美味しくて驚いた。
このリンゴ、酸味と甘さのバランスが良い。
それと歯触りもシャリシャリしていて心地よい。
個人的には酸味のあるリンゴが好きだ。
歯触りも味の大切な要素と思っているので
それらの点でもこのリンゴは私的には十分に及第点。
もっと早く気づき買って来ればよかったと思ったが後の祭り。
来年は売り切れない内に買って皆さんにお送りしよう。
私の贈り魔に又火がついてしまった。
新しいものに出会うと嬉しくなるし
思いがけないほどに味が良ければなおさら嬉しい。
ムーランルージュが全盛期に全米で流行った
革ジャンにリーゼントの源流になった
チャピー・チェッカーのLet’s Twist Again
Let’s Twist Again [日本語訳付き] チャビー・チェッカー