こんばんは。
今日も一日パソコンでした。とっても捗りました。
さて、ロナワラのヨーガ研究所のナラヤン先生はお話を始められる前にグルの讃歌(マントラ)を唱えられました。そして、グルの大切さを力強く話されたのです。
グルの意味は一つには「大きい」という意味…と、おっしゃって田原豊道先生をおどけて指さされました
。もう一つのグルの意味は「取り去る」ことだと。
何を取り去るとお思いになりますか?
「知らないこと」を取り去るとおっしゃるのです。弟子は本当のことを「知らない」ので、その知らないことや「汚れたこと」「間違ったこと」を取り去ってくれるのがグルだというのです。
感動的なお話を伺ったあとで、ナラヤン先生に田原先生が代表して「素晴らしいお話をありがとうございました」とお礼を述べられました。「もし、そう思っていただけるなら、それは私のグルのお陰です」というお返事でした。
師と弟子の関係はこうでなくてはいけないのですね。過去、諸都合でホームヨーガをお辞めになったかたもいらっしゃいましたが、いまだにホームヨーガや田原豊道先生に心を寄せてくださるかたも多く見受けられます。そうかと思えば、日本ヨーガ学会から独立して以来、音沙汰ないかたもいらっしゃいます。
今の自分をここまでにしてくれたのはグルであるということを忘れてしまうのですね。悲しいことですが、ひょっとしたらこういう人は自分の両親に対しても同じかもしれません。
インドのヨーガは机上の哲学ではなく、人として本来あるべき姿に戻してくれる…。そんなことを肌で感じたインドツアーでした。(荻山貴美子)