昔読んだ本を読み直しました。
5〜6年前の本です。木内と命名された彗星を発見した方の本です。
100年後、木内鶴彦さんが再発見したスウィフト・タットル彗星が地球に衝突する危険を孕みながら近づいている…と。
「歴史が進化しているというのは大きな間違い。人間は高度な文明を発達させると、きまって私利私欲と傲慢に走り、自らを破滅させてきた」と。
ドキッとしました。
信じるか信じないかは人それぞれでしょうが、私はあり得ると思っています。
100年後、今生きている人はほとんどいませんが、長くてもたかだか100年の寿命。くだらないことで悩んだり苦しんだりバカバカしいことです。
寅さんじゃなくても「なまじ人には親切にするもんじゃねえ。今日から個人主義になるからな!」と言いたくもなります。(笑)
利己主義と言わないところに寅さん映画の深みがあります。
本来個人主義とは集団に所属する一員としての役割や権利を尊重しあうことだそうです。
そこまで寅さんは考えて喋ってはいませんが、個人主義というセリフが妙に心に残りました。
自分を大切にすることは利己主義とは違いますものね。