日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

死は怖くない

2020年06月20日 14時30分47秒 | 思うがままに

今日は何を読もうかな?

と、ふと本棚を眺めたら『愛と死をみつめて』が目に入りました。

 

21歳で亡くなった大島みち子さんと河野実さんの往復書簡。

 

「マコ、あなたは私の何なのでしょう。

将来一緒に暮らせる望みなどこれっぽっちもないのに、

 

世間の恋人たちのように一度だって腕を組んで歩くこともないのに、

 

おそらく生涯病院で過ごしてしまう私を、いつも暖かく包んで下さるあなた。

 

そんなあなたを、ただ、世間の人たちと同じように恋人です、なんていっていいのでしょうか。

 

マコは私の神さまかもしれませんネ。

 

幾人かの人たちは信仰を勧めてくれます。

でも私は、マコだけを信じていれば充分のような気がしますもの」

 

この本は河野実さんがすでに還暦を超えた2006年に刊行されたものです。

 

「みち子さんの生命の一部を引き継いできたから日々を一所懸命に生きるしかない」とあとがきにありました。

 

確か河野実さんはみち子さんの妹さんと結婚されたと記憶しています。

 

かつての恋人を亡くし、今や彼も80歳を前にしています。

 

そろそろ今生の先が見えるころ

 

いろいろな別れがあります。どんな別れにせよ、別れは自分にとって小さな死。

 

愛する人の死は、その人が死ぬだけでなく残った人にとっても小さな死を体験しています。

 

だから死は怖くない。これホントです。

 

夫が亡くなりそろそろ一年になろうとしています。

 

亡くなってからふた月は、私はフワフワしていました。

 

仕事はちゃんとこなしながらも足が地に着いていない。

 

こんな私に心ない人の執拗な電話。

その後も何度も繰り返されました。幾度も私は「今、それどころではない」と、訴えました。

 

今、ネットの誹謗中傷が問題になっていますが、一方的な電話も近いものがあります。

 

その後何度か繰り返され、ついに身体に現れました。

それが円形脱毛症。

 

言葉で伝えても伝わらないとき

 

身を守るために行動に移さなくてはなりません。

そんな一歩を踏み出しつつありますが、わかったことは、人を苦しめる人には悪気がない場合もあるということです。

ただ、自分の要求を得るためだけの行動。だからタチが悪いとも言えます。ストーカーもそうですね。

相手に嫌がらせをするのが目的ではないのです。

 

そういう人は、多分大きな悲しみに遭っていない人。つまり愛を知らない人が多いようです。

 

人は涙を流した分だけたくさんの愛を与え、与えられています。

 

実にこの一年は私には地獄の日々でした。しかし、私には必要な日々だったと思います。

 

コロナ禍は、これからの私の取り組む方向を示してくれました。

 

時間がタップリあり読書三昧でしたから

 

3ヶ月で読んだ本は実に200冊。

乱読かもしれません。

 

みち子さんではありませんが、夫は私の神さまでした。危なっかしい私をハラハラしながら見つめ、包み込み、いざとなったら手を差し伸べてくれました。

 

お釈迦さまは、死後の世界はあるのかないのかにはお応えになりませんでした。でも私は死後の世界はあると思います。

 

過去があり、現在があり、未来があるのですから前世、今生、来世とつながるのがごく自然です。

 

橋田壽賀子さんは、死んだら無になると言っています。

 

佐藤愛子さんは、生まれ変わりを信じています。

 

『愛と死をみつめて』を読み直しながら、理屈では説明できない魂の問題。ソウルメイトはやはりある!と確信しています。

 

ヨーガは、深い瞑想の中でテレパシーのように宇宙の仕組みや愛をキャッチできるのだと思います。これが確信できれば、揺らぎのない平安が得られるのではないでしょうか。

 

土曜日の午後、池袋のカフェに本を3冊持ち込んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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