真っ暗な海の中を私は漂っていました。
親しい人々は私をそっと見守ってくれていました。
何とか溺れずに漂ってはいるけれど、一条の光が見えない。
喪失感、孤独感、鬱…。
食べられない
眠れない
昨年の7月9日に夫が亡くなり、数ヶ月はこの状態でした。
その時サタンは忍び込みました。
「もっと苦しめ!」
「はやく沈め!」とばかりに…。
そんな中でも通信講座にヨーガの四季、各クラスの授業…と乗り越えてきました。自分で自分を褒めてあげたい。
やがて、コロナ自粛のなかで活動は通信講座だけ。
暗い海を少し泳ぎ始めました。
持続化給付金や東京都感染拡大防止協力金の申請手続に明け暮れているときも少し泳げている…。
しかし、またサタンが現れ私を奈落の底に落としました。
円形脱毛症
蕁麻疹
食欲不振
不眠
今でもサタンは見え隠れしています。
今、私は戦っています。過渡期を生きることの厳しさ、切実さ。
この世は矛盾に満ちています。誠実さをもって接しても相手には猜疑心を煽るだけ。
この世だけが現実だ!と思ったら、とても生きてはいけません。
そこで霊性が求められます。バガヴァッド・ギーターの世界です。
矛盾だらけの世の中をどう生きるか…。
道子さんに教えていただき、昨日NHKクローズアップ現代を見ました。
3組3様の夫婦愛があります。
中でも栗原はるみさんの心境が私は手に取るようにわかるのです。
夫が残した手紙を支えに歩み始めた栗原はるみさん。
私は彼がくれたLINEに励まされています。
入院して間もなくのころです。
国立国際医療研究センターは面会時間の制限がありました。それでも、違反して毎晩10時くらいまで病室にしました。
帰りの電車の中で彼からLINEが来ました。
「又、伊勢に行きましょう!
私の現状はともかく、私は最高の伴侶を得ていると感謝、感謝、感謝、ただただ、神に、感謝です。
今日はほんとにありがとう!
おやすみ😴」と。
これは私への一番のプレゼント。
ところで、栗原はるみさん、まだ憔悴していますね。
料理研究家が、仕事ではお料理を作っても自分には作れない…。
本当にそうなんです。
私も、夫の「ご馳走さま。あー美味しかった!」と言う声が思い出され、フラッシュバックするんです。
あんな下手な料理に「キミが作ったものでまずかったものがない。キミは料理がうまいね」と。
ところで、サタンはマーヤー(幻影)
もともとは神に仕えていた天使。
私に何かを気づかせてくれるとはいえ、もうおさらばしたい。
7月9日の夫の一周忌に私は生まれ変わるのだ!
過去を悲しむのではなく、未来を憂えるのでもなく今を生きる。
古代ギリシア人は、明日死ななければならないという状況に襲われたとき、霊性の重要性を実感したと言います。
死んでも死なない魂の存在。
夫は「来るのが早かったね」と言ってあの世で私を迎えてくれるでしょう。
先輩風を吹かせ「良いところでしょう」と案内してくれるでしょう。
好きな讃美歌です。
🎶荒野を行くときも、あらし吹くときも、
ゆくてをしめして、たえずみちびきませ。
また会う日まで また会う日まで
かみのまもり 汝が身を離れざれ🎶