本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

耐え忍ぶ心

2010-07-07 22:02:51 | 住職の活動日記
 今日の水子供養に見えられた方も、随分といろんなことで悩んでおられた

ご様子です。

 難しいかもしれませんが、といって

三浦先生より良くお聞きしていた 『 徳川家康の人生訓 』 を

ご紹介しました。


 ( 普段は、古い言葉もう死語になっていて、たぶん理解できないだろうと

   わかりやすい言葉だけお話していたのです。)


ここまで悩みも深くなってくると、  …


 『 堪忍は無事長久の基にして 怒りは敵と思え 』


やはり 「 怒りは敵ですか !  

       なんか、許せないのですよね ! 」


といいながらも、真剣にこの言葉に頷いておられました。

 人間、悩んだ時は本当の言葉は響いてくるものです。

そして、言葉を知るということも、とても大事なことではないでしょうか。

「 悩んだ時 」 言葉を知らないと、ただただ、感情的な言葉だけが

頭の中を駆け巡り、それが 「 売り言葉に買い言葉 」 となって、

思いもよらない結末を生んでしまうこともあります。

 言葉を知ることによって、思いとどまるというか、

自分の心にブレーキをかけて、考え直す時間も生れてくると思います。

悩んだ時、いろんな言葉を知るということも大切です。



我が身をふりかえり、私自身もあらためてこの言葉を噛みしめようと思いました。



       徳川家康人生訓


    人の一生は重荷を負うて 遠き道を行くが如し

    急ぐべからず

    不自由を常と思えば不足なし

    心に望み起こらば 困窮し足る時を思い出すべし

    堪忍は無事長久の基にして 怒りは敵と思え

    勝つことばかり知りて

    負くることを知らざれば

    害 ( わざわい ) その身にいたる

    己を責めて 人を責めるな

    及ばざるは過ぎたるより勝れリ


なるほどと身に沁みます。

お経のように毎日でも唱えなければ、いけないですね。


 思い出すと、三浦先生はお念仏のように口ずさんでおられました。

責任を持つということは

「 家康の人生訓 」 を本当に実践するということでしょう。

 
コメント
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