本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

三浦先生の声

2010-07-28 22:27:06 | 住職の活動日記
 今 「 三浦先生 」 の講演会のテープを聞いています。

そのときの光景が浮かんできます。

先生、78歳の時のテープです。その迫力は迫ってくるものがあります。

懐かしいというより、遥かかなたではなく、

もう20年も前のテープなのですが、 「 今ここ 」 におられるような

そういう錯覚に陥ります。

 テープを聴いている限り、ここにいらっしゃるのです。

命がけの説法のような気がします。

私たちが話してるようなのん気な話ではないのです。


 このテープが見つかったのも不思議な話で、

いま、洛南高校付属中学の保護者の方が三浦先生の声を聞いてみたい、

という、お問い合わせがあり、

そういえば、洛南高校の保護者会の時の話がいいのではと思ったのですが、

高校の先生に連絡したのですが、いずれデジタル化したいとのことでした。

そう思っているうちに、保存してたテープを探してきたら、

先生と一緒に行った講演会のテープが2本出てきたのです。

 お願いして、テープをCDにしていただき、

それをお送りしようと思ったら、肝心の 「 CD 」 をまた作らなければなりません

それで、悪戦苦闘の末、パソコンに取り込んで

ダビングすることが出来ました。

ちゃんと録れてるかどうか、聞きなおしておりましたら、

また、思い出しながら笑ったり頷いたり、と

身近に先生を感じながら、楽しい時間を過ごしていたのです。


 もうひとつ 「 ブログ 」 を書いていたのですが、

やはり、先生の声を聞きながらの 「 ながらブログ 」 は出来ませんでした。

打つのをやめて、聞くことに専念しました。


 いらっしゃらないとなると、これも聞いておけばよかった

あれも聞くべきだったと、今頃になって残念に思うのです。

 でも、悩んだとき、何回も何回も聞きなおしておれば

どこかに答えはあるような気がします。


 「 声を聞きたい ! 」

という、ことが発端でテープが発見できたことは何よりでした。

有り難いことに、先生とデュエットのお経のテープもでてきたのです。

これはとても貴重だと思います。

先生のお経の声はたぶん知らない方が多いのではないかと思います。

30年前、東寺の応接室で、

「 律史、経本持ってきなさい、理趣経、一巻唱えようか ! 」

という、何気ない感じで始まったのです。

ぶっつけ本番のお経です。

振り返りますと、とても緊張して唱えたことを覚えています。

先生はお経の読み方にはと手も厳しい方でした。

とても丁寧に正確に唱えられるということが印象的でした。



 不思議な ご縁に感謝   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする