本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『 銀太 』  の重み !

2010-09-03 21:30:00 | 住職の活動日記
 今朝、銀太を抱いて帰りました。

ずっしりとした重みでした。


 早朝、お寺の前で 『 交通事故 』 がありました。

パトカーが4台、救急車も来ていました。

 自転車で怪我された方がおられるようです。


 お寺を挟んで 「 産業道路 」 の向かい、 『 東光石油本社 』 の

前に、目がくぎ付けになりました。

 もしや ??  不吉な予感が走ります。

『 銀太 』 の姿にそっくりなのです。

通りを横切るにも交通量が多く渡れません。横断歩道まで駆け上がりました。



  やっぱり、 『 銀太 』  です。


 いつも朝から、ご飯のおねだりをしてくるのに、今朝に限って静かだったのです。

体は温かかったのです  が  体は硬くなっていました。

日の光でまだ暖かかったのでしょう。

 家内が持ってきたバスタオルにくるみました。

外傷はありません、鼻から少し血が出ています。

たぶん一瞬の出来事だったのでしょう。


 堅くなった 『 銀太 』 ずっしりとした重さを手であらためて受け止めました。


 なんでだろう ?

 銀太はどこへ行ってしまったのでしょう ?



昨夜、家内の胸に顔を埋め、私の膝にもやってきたのが、

最後のふれあいとなってしまいました。


 『 銀太 』 は、その時その時が出会いで別れのような生き方でした。

その時その時、思いっきり甘え、ご飯をお腹いっぱい食べて、

私たちの周りで、寝そべっている。

花に水やる時にも、一緒についてきて、いつも、出て行けと言っても

必ず、しつこいくらい、私たちの周りから離れない、そういう仔でした。

この仔は絶対に、交通事故には遭わないと信じていたのです。


 でも、ごめんなさい


鹿児島出張の時間が迫っていて、お線香一本も上げてあげられなかったのです。


 帰ってくると、静かな部屋でした。


「 どこにいってたの ? 」 と、言わんばかりに

絡みついてくるのに、

『 銀太 』 の存在の重さをしみじみ感じました。


 ブログにも、いつも登場して、

「 この仔が銀太くんですか ? 」  と、

声をかけてもらっていました。


 銀太   ごめんね   ごめんね 

 

 明日、みんなでお参りして、お別れします。    
コメント (3)
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