本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 10/25~10/31 『 苦しむとき仏は近くにあり …

2010-10-22 21:57:45 | 今週の言葉
      苦しむとき 仏は近くにあり

         楽しむとき 仏はかなたに去る





 チョット早めですが、24日所用があり、早めの    です。

 
 この言葉は、お釈迦さまの言葉です。

また違った表現ですが、三浦先生からもよくお聞きしていました。

先生と寝起きをともにしていると、一緒にいるというだけで

先生を身近に感じてしまいます。


 「 一緒におっても、悩まない人は

      自分にとっては遠い存在なんですよ、

   遠くにおっても、悩んで訪ねてくる人の方が

      自分のそばにいるのと同じなんですよ ! 」


 一緒にいたとき、この言葉はとても 「 痛い 」 言葉でした。


 この言葉も、年齢を重ねるごとに響いてきます。

若いときの価値基準からすると少しずつ変わってきます。

ただ、楽しくて面白い人が、いつも一緒にいて嬉しいのですが、

ただ、それだけでは物足りなくなってきます。


 やはり、人生を語り、ともに共感しあえる人が身近に感じてきます。

苦労を重ねるごとに、人生の深みもわかってきます。

 いかんとも、年齢にはかないません。

その年になってこないとわからないことがたくさん出てきます。

その年はその年での大問題なのです。


その問題に真剣に取り組むか、逃げるかの違いで、

仏さまは近くにもあり、遠くに去ってしまうものです。


 お釈迦さまもどんなに私の近くにおろうとも

悩まない人は私にとっては遠い人なのです。

 と、弟子たちを叱咤する意味でもこの言葉を述べておられます。



 苦しむとき、仏は近くにあり

   楽しむとき 仏はかなたに去る


 悩みがないときは 「 宗教 」 ということも必要ないのです。

生きるということを真剣に考えたとき 「 悩み 」 は必ず出てきます。


 「 楽しむ 」 とは現実から逃避していることです。

今の苦しい世界から逃げ出してしまおうとする、娯楽とかでごまかして

その時はそれでいいのですが、どうにもこうにもならいことになってきます。

カラオケやスポーツで誤魔化せる間はそれでいいのです。

  ( 仏さまはかなたに去っています )

苦しみを引き受けたとき、そこに仏さまはいらっしゃるのです。


 三浦先生が、

  『 地獄に仏 』  というでしょう。

 極楽にはいないのですよ。

 八方塞がりでどうにもならないときにしか、

 仏さまはいらっしゃらないのですよ !

と、実感を込めてお話しされていました。


 責任を引き受けたとき 「 仏さま 」 という存在を

微かに感じ取れるのでしょう。





 今週はこのことを考えてみたいと思います。






   
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本荘小学校の生徒さんご来山 !

2010-10-22 18:27:47 | 住職の活動日記
 昨日は 『 本荘小学校の2年生 』 の生徒さん4名がお見えになりました。

挨拶の仕方から練習されたようで、

とても丁寧な挨拶から始まり、行儀よく本堂に上がられました。

 たくさんの質問を準備してこられました。


 「 お寺は何をするところですか ? 」


初っぱなから、困ってしまいます。  

「 お参りする 」 ということもどう説明していいのやら ?


一日の行動を説明して、何とか切り抜けました  が  


 その中で、お寺で使う道具を ( 仏具 ) 見てもらい、

実際の触って、音を出したり、チャレンジしてもらいました。

 子どもたちも、本尊さまの前で、鐘を叩いてもらいました。

すると、自然に手を合わせておられます。

 これには、驚きました。

いわれなくても、心の底に眠っているのでしょう、

手を合わせるということ。

 しばし、神妙な面持ちで、手を合わせておられました。


『 なぜ、お寺を選ばれたのですか ? 』

私からの質問です。


 他のグループの子どもたちは 「 八百屋さん 」 とか

「 病院 」 「 セブンイレブン 」 とかを選ばれたそうです。


「 『 八百屋さん 』 とか 『 セブンイレブン 』 は

いつでも行けるから、お寺は普段行くことが出来ません。 」


 なるほど !   


 『 衣 』 も見せてあげました。

着る実演付きです。


 子どもたちの興味は尽きないようで、

とても時間が足りません。


 『 今週の言葉 』 もプリントしていて差し上げました。

2年生といえども、わかるのです。


 「 先生、これを発表に使おうよ ! 」


お参りの方ようにおいている 「 お線香・ろうそく 」 にも

ずいぶん興味があるようで、

また、金魚の大きさにも、驚いたり  

「 この池で生まれた金魚もいるのよ 」

    

「 夜になると、小さなエビも出てきますよ ! 」

「 わ~  すげ~  !! 」


 と、本当に20分の予定が30分もたってしまいました。



 心に残るもが少しでもあればと願っていますが、

それよりも何よりも、お寺という 『 場所 』 に来て頂いただけでも

本当に有り難いことです。



        








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