今日24日、お地蔵さまのご縁日である目出度き日に
『 醍醐寺第80回伝法学院卒業式 』 が挙行されました。
伝法学院の入り口には、下界とを遮るように重々しく
「 伝法学院 」 の石柱が立っています。
そして、入り口には
俗世間の人は入るなとばかり、この立て札が学院生たちを守ってきたのです。
反対に学院生たちには恨めしくも思えたかもしれません ? 。
入学式と卒業式は親族の方も入院が許可されます。
( 「 入院 」 ももともとは仏教用語らしいです。
こういう学院に入ることを意味したようです。)
そして、下駄箱もこの時ばかりは、白い鼻緒のぞうりに混じって、
革靴・ハイヒールも並びます。
聖と俗が一緒になるひと時です。
玄関には醍醐未生流の生け花が待っていてくれました。
張りつめた空気の中にほっとする一コマです。
「 実修実証 」 という、醍醐寺の面目である言葉が待ち受けています。
「 岡田宥秀門跡 」 の書になります。
9時前には到着、衣に着替えさせていただき、
控えの間で、式まで待ちます。
控えの間として用意していただいたのは、
学院生たちが一年間学んだ教室です。
少し小さめの机が積み上げてあります。
いろいろ思い出の落書きもあるようです。
この机を前にして座り、正座に苦しんだことでしょう。
さて、
本堂を覗いてみると、もう学院生たちは正座・合掌で待ち受けています。
この時間から正座とは、式が始まってからが心配です。
一年間の 「 行 」 の賜物でしょう、微動だにしないようです。
式はとても厳粛な中に進んでいきます。
一人ずつ名前を呼ばれ、田村学院長より卒業証書が手渡され、
その人の一年間頑張ったことや辛かったことに対して、
それぞれに 「 ひとこと 」 ねぎらいや励ましの言葉を頂き、
みな感無量の気持ちで受け取られた事でしょう。
式が終わると 「 仲田管長さま 」 を中心に記念撮影です。
手前の蓮池も学院生たちと育ち、その修行をじっと見つめていた事でしょう。
今はまた、静かな眠りについています。
「 宗良君 」 卒業証書を持ってやってきました。
坊守さんを見るなり、思わず涙がこみ上げてきました。
辛い修行もあり、悲しい出来事もあり、
じっと耐えてきたことが、どっと噴出してきたのだと思います。
この半鐘によって目覚め、お勤めに入り、 … と
学院生たちの生活にメリハリをつけて、
ときには恨めしく、ときには勇気をつけてくれ、
学院生たちの一挙手一投足を見守り続けてくれたことでしょう。
学院の庭には 「 たけのこ 」 が目を出してきています。
卒業生たちもこれからが本番です。
この竹の子のように、ぐんぐんと成長して欲しいものです。
これから、実社会で悩める人、苦しむ人の友となり、
頑張ってほしいと願っています。
『 醍醐寺第80回伝法学院卒業式 』 が挙行されました。
伝法学院の入り口には、下界とを遮るように重々しく
「 伝法学院 」 の石柱が立っています。
そして、入り口には
俗世間の人は入るなとばかり、この立て札が学院生たちを守ってきたのです。
反対に学院生たちには恨めしくも思えたかもしれません ? 。
入学式と卒業式は親族の方も入院が許可されます。
( 「 入院 」 ももともとは仏教用語らしいです。
こういう学院に入ることを意味したようです。)
そして、下駄箱もこの時ばかりは、白い鼻緒のぞうりに混じって、
革靴・ハイヒールも並びます。
聖と俗が一緒になるひと時です。
玄関には醍醐未生流の生け花が待っていてくれました。
張りつめた空気の中にほっとする一コマです。
「 実修実証 」 という、醍醐寺の面目である言葉が待ち受けています。
「 岡田宥秀門跡 」 の書になります。
9時前には到着、衣に着替えさせていただき、
控えの間で、式まで待ちます。
控えの間として用意していただいたのは、
学院生たちが一年間学んだ教室です。
少し小さめの机が積み上げてあります。
いろいろ思い出の落書きもあるようです。
この机を前にして座り、正座に苦しんだことでしょう。
さて、
本堂を覗いてみると、もう学院生たちは正座・合掌で待ち受けています。
この時間から正座とは、式が始まってからが心配です。
一年間の 「 行 」 の賜物でしょう、微動だにしないようです。
式はとても厳粛な中に進んでいきます。
一人ずつ名前を呼ばれ、田村学院長より卒業証書が手渡され、
その人の一年間頑張ったことや辛かったことに対して、
それぞれに 「 ひとこと 」 ねぎらいや励ましの言葉を頂き、
みな感無量の気持ちで受け取られた事でしょう。
式が終わると 「 仲田管長さま 」 を中心に記念撮影です。
手前の蓮池も学院生たちと育ち、その修行をじっと見つめていた事でしょう。
今はまた、静かな眠りについています。
「 宗良君 」 卒業証書を持ってやってきました。
坊守さんを見るなり、思わず涙がこみ上げてきました。
辛い修行もあり、悲しい出来事もあり、
じっと耐えてきたことが、どっと噴出してきたのだと思います。
この半鐘によって目覚め、お勤めに入り、 … と
学院生たちの生活にメリハリをつけて、
ときには恨めしく、ときには勇気をつけてくれ、
学院生たちの一挙手一投足を見守り続けてくれたことでしょう。
学院の庭には 「 たけのこ 」 が目を出してきています。
卒業生たちもこれからが本番です。
この竹の子のように、ぐんぐんと成長して欲しいものです。
これから、実社会で悩める人、苦しむ人の友となり、
頑張ってほしいと願っています。