10日の 「 しらぬい荘 」 のお参り。
お勤めのあと、ちょっとしたお話をするのですが、
母が亡くなったこともあり、
その思い出話をいたしました。
亡くしてみて、初めて知る母の姿です。
ちょうど、毎月発行の 『 広報 しらぬい 』 が届きました。
表紙は入所者の笑顔が一面を飾っています。
その中で、毎月、俳句が載ってきます。
今月 7月のお題は
「 父の日 」 と 「 鮎 」 です。
で、私の目にとまった一句が
『 身構える 白鷺躱し 鮎のぼる 』
そこに出てくる言葉が、
『 躱 』 という字です。
こういう字もあるのですね ??
漢和辞典で調べてみると、
「 身部 」 ( みへん ) の字はそうたくさんありません。
昔はやった字が 「 躾 」 です。
「 躱 」 の字は 「 タ 」 と読みます。
意味は 「 肉体 」 とか 「 みずから 」 そして
「 身をかわして逃げる 」 という意味があります。
お年寄りとはさすがに教養のある言葉を知っておられる。
当院の金魚のことが重なって、この一句が目にとまったのです。
「 父の日や 紳士売り場の 親子づれ 」
という俳句もあります。
「 急流の鮎眺めつつ 鮎を喰む 」
この一句もわかるような気がします。
鮎の元気で上っていく姿に驚きながらも、
鮎のおいしさには勝てなくて、舌鼓を打っている
様子が伺えます。
今日は職員の皆様から母のお悔やみを頂き、
恐縮して 「 しらぬい荘 」 をあとにしました。