本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

春日大社国宝本殿特別公開

2015-07-01 17:53:42 | 住職の活動日記

奈良は好きでよく行くものの、

春日大社だけはまだ参拝していませんでした。

ちょうど、NHKテレビ「ブラタモリ」で

春日大社が特集でした。

 

6月30日までが特別公開

早速出かけました。

 

「天の原ふりさけみれば春日なる

 三笠の山にいでし月かも」

と歌にあるように、

春日大社のご神体は三笠山です。

古くは「御蓋山」と書きます。

 

   

 

春日灯篭といわれるほどですから

所狭しと石灯篭が林立しています。

 

   

 

また、回廊の灯篭は低い位置に

吊られています。

お供えされた方の名前を見るには

格好の場所です。

 

   

 

本殿は特別公開ということで

仮に設置された手洗い場です。

この形も風情があるものです。

 

   

 

中門へ上がっていきます。

中門の両脇は廊下になっていて

ここにも灯篭が、

 

   

 

ちょうど灯篭の紙の張り替え

作業中です。

何かの法要のための準備でしょう。

また、この廊下には障子が張ってある

部屋がある、

神仏習合の名残りで僧侶がお経を読んだ

部屋で、直接声が神さまに聞こえないよう

障子で囲ってあるということです。

 

中へだんだんに進むと、

校倉造の倉が、

 

   

 

鍵をかけた上に封印までしてある。

このカギを「鑰」(やく)といいます。

 

   

 

この場所も一応「磐座」です。

本当の場所は本殿の間に

白い石でとがった小さな山々のような

感じです。

 

本殿は4社あり、

それぞれのお社が少しずつ

段差があるのです。

タモリさんは段差マニアとか、

この社の少しずつの段差は

垂涎の的だったようです。

 

御蓋山(三笠山)の神域であるので

土を触ることなく

土のそのままの形に添って

御本殿を建てたということです。

今なら何でもブルドーザーで

いっぺんに平地にしてしまうところですが

やはり自然ということを大切に

建ててあるのです。

 

 

  

 

奉拝所です。

普段はここからしかお参りできないのでしょう。

ここから上を見上げると

 

    

 

遥か向こうは神さまがいらっしゃった

御蓋山のようです。

 

   

 

お参りを終り境内に出ると

ここはまた、びっしりと並んだ灯篭が見事です。

 

特別拝観の「景雲殿」で宝物を拝見し、

外にでると、

ここもすごい段差に建物が建っている

 

   

 

右の建物が景雲殿、

振り返って下を見ると、

 

   

 

段差に添って上手に建物が建ててあります。

大社でお参りする神職の方々は

日々この段差を上がったり下りたりと

大変だとは思いますが、

神さまのの土地なので仕方ないようです。

 

  また、春日大社は「藤」が有名のようで

 

    

 

大蛇がとぐろを巻いたような

大きな藤の幹です。

そういえばここの巫女さん方は

頭に藤の花飾りを指しておられます。

とても美しく見えるものです。

 

    

 

藤の枝が伸びてまばゆい

新緑の葉を出しています。

 

境内のいたるところに鹿さんがいて、

一緒に写真に撮られたり

お八つをおねだりしたりと、

やはりここでは鹿さんは

神さまのお使いですから、

 

  

 

公園にいる鹿さんより

品があるように見えました。

 

やっと間に合って御本殿にお参りできたことは

有り難いことでした。

20年に一度の造替記念ですので

私にとってはもう次はないということです。

 

奈良は盆地ということで、

タモリさんの話によると

もっともっと面白いところがあるようです。

 

 

 

 

 

 

 

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