本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

ゲンを担ぐ

2016-10-01 15:14:30 | 漢字

先日優勝した豪栄道関も

やはりゲンを担いでいたようです。

 

ゲンを担ぐ、

漢字では「験を担ぐ」と書きます。

馬偏が付いた字、

ちょっと不思議な疑問も?

しかし、当院の本山醍醐寺は

「修験」(しゅげん)の本山です。

とみてくると、

この験という字も

いろいろの使い方があるようです。

 

辞書を見てみると、

読みは、ケンとかゲンといい

意味には、しるし、ためす

ということを含んでいます。

第1には、しるし。きざし。

という意味があり、

それからみていると、

「霊験」「効験」という意味も、

それから、しらべる。こころみる。

ということで、

「実験」「試験」という言葉も

生まれてきます。

 

しかし、

験を担ぐということは

「縁起をかつぐ」のエンギが

反対になって、ゲンとなった

という説もあるようです。

 

仏教辞典には、

信仰・祈祷などが目の前の

具体的な事実の上にもたらす

不思議な力のあらわれ。

というように載っています。

というと、

「修験」ということも見なければ

山野の険峻なところを跋渉して

霊験のある法を得るためにする

苦行修練。

とあります。

修験者は山や野に起臥して

修行するから「山伏」という

ようです。

 

この度、

醍醐寺の青年会が主催している

「百螺祈願」も

霊験のある修験者が集い

熊本の復興を祈願するのです。

 

この『験』という字も

ちょっと見てみると面白い!

 

この「百螺祈願」

満願成就を祈念して

本蔵院崇正住職は

心ひそかに「験を担いで」いるようです

験を担ぐことに依って

霊験あらたかな効験が顕れること

願っています。

修験ということも

「験を修する」と書きます。

定かではありませんが、

ゲンを担いで、それを修する

それこそ「修験」ではないかと

思うのですが…??

 

「百螺祈願」

素晴らしい「験を顕し」

集まられた修験の方々が

見事な効験を表されることを

願っています。

 

 

 

 

 

コメント
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