「不動明王」
生まれてこのかた
ずっとご縁のある仏さまです
『十地経』のなかでも
第八地は「不動地」
ここが大きな転換点で
それまでは世間のこと
八地からは仏さんの世界へと
入っていくところです
その前の第四地は「明地」
「焔地」ともいいます
不動明王の明です
明は智慧ですから智慧の王
ということが不動明王です。
星まつりの護摩も
何時になく護摩木の量が多く
いまだに親指の火傷か
指の感覚が戻りません
しかし、
焔というのは不思議な魅力がって
一面では焼き尽くす
ということもあり
また、人間の命の元でも
あります
比叡山には「不滅の法灯」
というのがあって
代々1200年も守り続けています
また、
オリンピックの聖火も
ギリシャから運ばれ
この焔が全国を回り
開会式にはスタジアムに灯され
オリンピックの象徴的な存在です
護摩を焚いていると
やはり魅力を感じるものです
終わってみたら熱かった
ということですが、
そういうことで、
お釈迦さまも
その当時インドにあった拝火教など
否定されなかったのでしょう
そういうことで仏教に取り入れられ
今では真言宗や天台宗で
護摩の修法がされています。
私も当院の本堂の横の部屋で生まれ
多分お不動さまに見守られて
それから東寺では
弘法大師の念持仏だった
御影堂にある秘仏の不動明王に
10年余り不断護摩として
毎日勤めました
帰ってからは本尊の不動明王へ
毎月の護摩という具合に
お不動さまとは
ずっとご縁が続いているように
思います。
昨日、ご法事から帰ってくると
スタッフが集まってリハーサルが
始まるところでした
鬼さんの役、太鼓の人、星供壇の導師
アナウンスの人、受付等々
香盤表に添って打ち合わせに
余念がありません。
私はいつも法要に先立ち
30分前から焚き始めます
一本一本名前と願い事を見て
念じながら炉の中に投じます
堂内の照明が消され
鬼さん登場です
泣き出す子供さんもおられますが
福鬼さんになって
福鬼さんも豆まきに加わり
賑やかなうちに
星まつりのお参りも終了しました
豆の中には当たりくじがあり
豪華景品を当てた方や
楽しいうちに節分の行事も
勤めることができました。
また、
中には100歳の方もいらっしゃって
お誕生ということで
子どもさん方からハッピバースデー
の歌を歌ってもらい
楽しそうに記念写真に納まって
おられました。
厳かな中にも
楽しい豆まきもあり
今年の「星まつり」も
無事に勤めることができました。