本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

東方守護のカミ・毘沙門天

2020-02-26 21:22:14 | 住職の活動日記

奈良の国立博物館では

「毘沙門天」だけを集めた

珍しい展示会が開かれています

 

 

まあ、圧倒されたのは

やはり、

東寺の「兜跋毘沙門天」です

 (とばつびしゃもんてん)

久しぶりのお姿

やはり美しいしバランスもよい

腰のひねり具合は

どの毘沙門さんよりもいいですね

 

 

奈良公園を抜けて博物館へ

 

 

ちょうどチケットには

東寺の毘沙門天が使われています

もとは羅城門にあって

平安京を守護されていた

という毘沙門天です

それからいろいろのお姿の

毘沙門天が作られたようです

 

 

 

毘沙門天は多聞天ともいいます

ヴァイ・シュラバナを

音写して毘沙門・訳して多聞

ヴァイは多いシュルは聞くという

ことで、

インド読みか日本語読みかの

違いということです

これが四天王になると多聞天で

毘沙門天とは言わないようです

持国天・増長天・広目天・多聞天

覚え方は

「地蔵さん買うた」と

じ(持国)・ぞ(増長)さん

こう(広目)・た(多聞)と

昔からこのように覚えたようです

 

同時に

「お水取り」の展示も

やっています

 

 

これがあの有名な松明

真上から見たところ

ここが燃えて火の粉を

まき散らしながら

階段を駆け上がり

欄干から火の粉を降らせます

この火の粉にあたると

一年無事に過ごせるということで

こぞって火の粉の下に行かれる

のがお水取りの行事です

 

 

下から見ると根付きの竹

 

 

間近で見ると結構な大きさ

これを担がれるのですから

担ぐ人は真冬にもかかわらず

着物をからげ腕まくりして

まるで

夏の装いで担いで行かれます

 

 

外に出ると

馬酔木の花が美しい色で

咲いています

普通は白をよく見かけるのですが

こういうピンクは

 

 

珍しいのではないでしょうか

 

コロナウイルスの影響は

いろいろな所に出ています

ちょうど、お茶を頂いていると

喫茶店の方が、博物館も

明日から休館とのこと

それで明日の仕入れを

断っておられました

 

 

シカさんも観光客も少なく

鹿せんべいをもらえず

寂しそう

ここも食糧難のようです

 

 

人を見てはやってくる小鹿

せんべいを売る人もいなくて

お腹を空かせているのか

それともあきらめて

 

 

 

ひだまりで日向ぼっこの

小鹿たち

 

 

動くのもしんどそうな

お年寄りの鹿

まあ、いろいろなところに

影響が出ています

 

なんとか、もっときちんとした

対応をお願いしたいところです

でないと大変なことになりそうな

予感がします。

 

 

 

コメント
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