本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

高瀬川 七条~五条

2022-10-03 20:35:08 | 住職の活動日記

この高瀬川も五条より北と南

では趣を異にしているようです

 

 

七条から歩きだして

まず目に飛び込んできたのは

この大きな柘榴の木です

真っ赤な実が花のように

輝いていたからです

 

 

川の上に実っているせいか

捥ぎ取られるより

川の上に落ちる方が

多いような気がします

 

 

高瀬川も慶長19年(1614)

角倉了以・素庵親子によって

作られたものです

それも私財をなげうって

二条~伏見まで作られました

 

 

この川は伏見から京の町へ

米・材木・薪や炭など

生活必需品を運んだ

大動脈だったのです

そして、大正9年(1920)

まで使われていました

 

 

川沿いを歩くと

まだこの黄色の彼岸花が

咲いています

当院にもあったので

何にも増して懐かしく

感じるものです

 

 

百日紅の花にも出会いました

 

 

一際ねんきのはいった

高瀬川の石碑

反対側には正面通りの

文字が彫られています

 

 

ショウウインドウに

大きな金魚が二匹

よく見ると鞄なのです

古そうなカバンのお店

他にも鳥の格好の鞄も

見かけました

 

 

「紀念」とだけ書いた石碑

横の立て札には

この付近は砂浜になっていて

ここで船を回した場所

ということです

当時この付近は川幅が

9mほどもあって

回すのには適当な場所

だったのでしょう

 

高瀬川で使われた舟は

水深に合わせて浅く平な舟で

5~6隻を繋げて一組とし

それを14~5人で綱で引いて

伏見から京都まで引き上げた

ということです

その際には、

「ホーイ、ホーイ」と

掛け声をかけて引いた

ということです

 

 

ずいぶん日焼けした公衆電話

色は褪せているものの

国際電話もかけられま話と

表示が出ていました

 

川沿いの木々は

水が十分にあるのでしょう

幹も大きく

豊かな緑を湛えています

 

 

足元には

 

 

根っこに囲まれるように

彼岸花が花が枯れて

下からは葉が出始めています

 

 

誰も取らないのでしょう

サルノコシカケが

見事に成長しています

五条より下は

まだまだ自然が残り

ところどころには

昔の風情を感じることが

できるようです。

 

 

 

 

 

 

 

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