自分の道は
自分にしか
わからない
渡辺恭良
TBS 日曜日 6:30 から放送される、
『 夢の扉 』 という番組です。
毎週楽しみに見ています。
そして、日本人の凄さに力をもらうような気がします。
とても元気が出るテレビです。
9月1日 は 「 疲労回復のメカニズム 」
がテーマでした。
先生は 『 渡辺恭良 』 ( わたなべやすよし ) さん、
もともとは脳科学の先生だったそうです。
国家プロジェクトを任され、寝食を惜しんで
研究に没頭された。
ところが、自分が疲労で倒れてしまった。
いろいろ調べていくうちに、
人間にとっての三大アラームといわれている
『 痛み 』 『 発熱 』 『 疲労 』
この三つのうち、痛みと発熱については
解明され、その研究者はノーベル賞を受賞されたそうです。
しかし、 『 疲労 』 については誰も研究されなかった。
毎年、 「 過労死 」 では年間120人、わかっているだけで
正確に調べると数万人に上るといわれています。
そして、 『 ka-ro-si 』 ( 過労死 )
という国際語にもなっています。
それなのに、誰も研究する人がいない。
一人で、研究するしかない !
尋ねてみても、返ってくる答えは
「 疲れは休めばなおる 」
「 病気でもないのに ! 」
ということで、他の先生方からは
胡散臭い目で見られ相手にされなかったそうです。
そこで、出てきた言葉が、
『 自分の道は 自分にしかわからない。
人のやらないことをやる
一人になってもやる。 』
ということだったのです。
この言葉を聞いたとき
お釈迦さまを思い出したのです。
お釈迦さまも
「 人間 何のために生まれて
なにをして生きるのか
答えられないなんて … 」
と、悩まれた、
しかし、返ってくる言葉は、
苦行 や 瞑想 そして楽しい生きなさい
そんなことだけだったのです。
お釈迦さまの悩みを他の修行者は
あざ笑っていたのです。
しかし、千年続いた闇でもマッチ一本の
明かりで破られてしまう。
だから、人間の迷いも千年万年続いたとしても
一人の目覚めた人が出たら、
その迷いは一瞬にして消えてしまう。
そこに、勇気をふりしぼって
その人間の迷いの構造の解明
に立ち向かわれたのです。
渡辺先生も同じ心境ではなかったのではないでしょうか ??
そして、ついに 「 疲労の原因 」 を突き止められた。
生まれてから死ぬまで泳ぎ続けるマグロ
それから何万キロも飛ぶ渡り鳥
そこには
『 イミダペプチド 』
という物質が大きく作用している。
そしてその物質が疲労を快復する。
ということを明らかにされた。
そして、『 疲労度計 』 というものまで
作られた。
これに指を入れるだけで、
その人の疲労度が2分30秒で
数値化される。
脳は疲労を自覚できない、
ということです。
ですから、働きすぎとかが
自分ではわからないのです。
ところが、この 『 疲労度計 』 をつかうと
客観的に自分の疲労が
わかるということです。
このことも凄いことながら、
誰も手をつけなかった 『 疲労 』 ということに
立ち向かって行かれた、
そこに、
『 自分のことは 自分にしか分からない 』
という先生の言葉が重みを持ってきます。
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