本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

あとのまつり !?

2014-07-22 20:40:08 | 住職の活動日記

「あとのまつり」

手遅れのことをこういいますが、

本来は神事でもって

前に行われる祭りを 「前祭」

本宮から御旅所へ行かれる。

そしてお帰りになるのを

「後祭」 あとのまつり、 といいました。

それで、ご神体が帰ってしまわれてからは

もう手遅れになってしまうので、

こういう言葉が生まれたのでしょう。

 

今年からは祇園祭も50年ぶりに

昔の形に帰り、前祭、と、後祭と

二度行われるようになりました。

本来の形に戻ったわけです。

17日の山鉾巡行だけ済ませたのがおかしかったのです。

 

ちょっとした用事ができて、

急きょ市内まで出ることになりました。

用事も早々に終わったので、

少しだけ 「山車」 を見ました。

 

   

 

当院にも縁の深い

「役行者」 の山車です。

 

   

 

中に入らせていただくと、

立派なお飾りが飾ってあります。

 

   

 

中央には 「南無神変大菩薩」 の御掛軸が、

その横の土蔵には、

 

   

 

この山車に乗られるであろう、

「神変大菩薩」 のお姿が、その横には

「葛城山」 のご神体のようです。

 

    

 

土蔵の前には 神変大菩薩が

腰を下ろされたという石が、

みなさん思い思いに撫でておられました。

 

   

 

その隣には 「黒主山」 の山車です。

 

   

 

「大伴黒主」 をお祀りするその御神体です。

なるほどと頷ける、お話が、

 

    

 

黒主が桜を見上げている姿です。

身体をそらし仰ぎ見るような姿勢に作ってあります。

 

 

    

 

衣装は夏ですので 「絽の着物」 です、が

袖の中には 「綿入れ」 を着ておられます。

その当時は今と違ってまだ肌寒かったとのこと、

けど夏ですから、上には織るのは絽の着物です。

 

   

 

山車には桜の木が飾ってあります。

その前に、この大伴黒主が鎮座されるのでしょう。

 

そしてもう一つ 「鯉山」 という山車をお参りしました。

 

    

 

中に入ると、お飾りと鳥居が祭ってあり

二礼二拍手一礼、でお参りくださいと、

 

   

 

お参りする人をお待ち享けするかのように

正装でいらっしゃいます。

 

    

 

見事な鯉です。

作は 「左甚五郎」 ということです。

 

またまた、夜は宵宵山ということで賑あうことでしょう。

提灯にもお光が入り、

祇園囃子も入り、風情があることと思います。

 

ほんの小一時間だけ、

もっとゆっくり見ればたくさんの山車

も見ることができたのですが …

この暑さでは  !!

 

   

 

通りすがりに、なんとおしゃれな店を発見

フランス料理だそうです。

時間があればお邪魔したいものです。

 

ということで、ミニ祇園祭

「あとのまつり」 を楽しんできました。

 

 

 

 

 

    

 

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