大山鹿さんの晴れ後、丹沢、金時、高尾、そして、C級グルメ

山野草、山頂からの絶景、希少動植物、また、C級グルメ紹介など

ゴンズイ ツルウメモドキ

2012-12-19 19:20:54 | 木の実
2012年12月19日 晴れ時々曇り
  今日は昼頃からは晴れて暖かくなりそうでしたが、冷たい風で、外回りは大変でしたね。ご苦労様でした。最近、木々の葉も落ちて野鳥観察には良い季節となりましたが、ベランダ鉢植えを始めとした植物たちは冬眠状態です。最近は目立つようになった赤い木の実の話ばかりで、(´-ω-`)ツマンナイかもです。しかし、本日も赤い実で名前が判明したゴンズイとツルウメモドキの話です。早く春が来てくれないと話題が尽きてしまいそうで心配です。
  ゴンズイは12月14日のブログ紹介した真弓(マユミ)と似ていて、じっくりと観察しないと同じ赤い実と勘違いしそうです。ゴンズイは漢字でと権萃 と書きます。また、黒臭木(くろくさぎ:木が黒くて臭い?)と呼ばれていることもあるようです。ゴンズイの呼び方は、魚のゴンズイ(権瑞)のように黒い木肌に白の縦線がある様子が似ていることに由来している説、或いは、魚のゴンズイのように、釣っても役に立たないところが似ているから命名されたという説があります。海釣りをやっている皆さんは魚のゴンズイを良く知っていますが、釣りをしない人の豆知識として少し紹介します。魚のゴンズイは海にいる鯰で背びれなどに毒針を持っていて、釣ったら厄介な魚です。刺されると呼吸困難を引き起こすほどの猛毒で、大山鹿の息子がゴンズイを吊り上げた時に危うく刺されそうになりました。隣で釣っていた人が、注意してくれて危うく難を逃れました。大山鹿の息子が釣ったゴンズイは道糸をハサミで切って海に返しました。Webに載っていたのですが、解毒剤としては「旅の宿 草津」が良いらしいです。草津の湯ですよね。更に、漁師さんたちはこのゴンズイの毒針を取り除いて蒲焼、味噌煮、鍋の具などとして食しているようです。鯰の親戚ですから味は蛋白で美味しいのでしょう。釣り人がホって帰ったのを見るとふんーと思う漁師さんたちは多いようです。さて、話を木のゴンズイに戻すと、赤い実が半分に割れて黒い種が出てきます。これが拡大写真でみると、何か、不気味ですよ。Webに載っていましたから興味のある方は調べて見て下さい。残念ながら大山鹿の写真は5m位離れた実なので、そこまで拡大は困難ですが、その片鱗は感じられるかもしれません。


実の拡大で赤の肉部で黒い種が潤んでいます。拡大すると自然は摩訶不思議ですね。


ツルウメモドキ(蔓梅擬)は梅や梅擬に似ていることからの命名です。実が秋には淡黄色に熟したあと裂開し、赤い種が出てきます。写真のように綺麗なので、生け花や装飾用に使われているようです。富士を背景にした写真も木の芽を写した脇の方にツルウメモドキが写っているので探して見て下さい。



富士を背景に蔓梅擬が写っていた。